賽はハテナマークを浮かべながら煌炎に近づく
すると、煌炎は背負っていた花蓮を賽の背中に乗せ、自分はさらにその上に乗った
なぁ、ポニーテール。
賽です、ポニーテールではありません。
で、なんでしょう?
なんで俺がこのガキをおぶらないといけないわけ!!!???
え?
花蓮さんは歩けないようですし。
何か問題ありましたか?
笑えねぇ・・。
いまさら天然かよ。
このガキも見た目のわりに重めーし。
お兄さんひどい!!!
・・・よし。
俺に案がある、おたく、ちょっとこっちにこい。
え?
何です?
何です?
賽はハテナマークを浮かべながら煌炎に近づく
すると、煌炎は背負っていた花蓮を賽の背中に乗せ、自分はさらにその上に乗った
完璧。
煌炎はふんと満足げに鼻をならした
ぐ・・苦しい。
煌炎様!!
花蓮さんが煌炎様の重みで気絶してしまいましたよ!!??
どうするんです!??
何か問題あったか?
大ありですよ!!
俺ぁ楽に移動できるならあとはどーでもいいんだけどな。
だから案内役が気絶してしまったら誰が花蓮さんの家まで案内するんです!!
・・・・。
煌炎はうーんと考えて、ポンッと手を鳴らす
おたく、てれぱしーかなんかでこいつん親に話しかかろよ。
無理に決まってるでしょう!!!!?
なんでできねぇんだよ!?
そこキレられても困りますから!!!!
煌炎は諦めたのかしぶしぶ引き下がる
チッ・・おいガキ、起きやがれ。
べしべしと花蓮の頭を叩く煌炎
まずは花蓮さんと私の上から降りてください!!!!
煌炎はそのままぴょんと飛び降りて、勢いよく花蓮のほっぺたを引っ張った
起きろ、ガキ。
いっ・・・いったーいいいいいい!!!!??
ガキ、勝手にのびてんじゃねーよ。
俺が困んだろ。
ひどいよお兄さん!!
これだからガキは・・。
煌炎様謝ってください!
花蓮さんがさすがに可哀想です!
あん?
じゃあおたくが謝ればいいじゃん。
それじゃあ意味ないでしょう!
つまんねぇリアクション。
32点。
いいから謝ってください!!
わりぃ。
もういいよ!
お兄さん!
食べ物あげないもん!
花蓮がそう言った瞬間、煌炎の瞳がギロリと花蓮に向けられた
・・ガキ・
もういっぺんいってみろ。
そういって抜刀した双剣を花蓮の頬に当てる
ご・・ごめんなさい。
花蓮は煌炎の気迫に驚きながらも、二度と煌炎の前で食べ物の話はしないと決めたのだった