煌炎

おいうまぁ。

ひひーん!!!

煌炎

なに言ってんだ?

あなたが鳴き声でしゃべれっていうからー!!!!

煌炎

俺ぁ馬じゃねーんだぞ。
馬語なんてわかっかよ。

そんなぁ・・・。

煌炎

幕府まで何時間かかるんだよ?

こ・・・ここは鹿児島ですよ!!??
そんなやすやすと着くわけないじゃないですか!!

煌炎

ほー。

そういうことです。

煌炎

あん?
馬はひひーんだっつったろ??

むちゃくちゃいわないでください!!

ん?
煌炎様・・、あれは・・・。

煌炎

おっ、ありゃ町だな馬。
疲れたしあそこに寄ろうじゃないか。



煌炎が笑うと、役人は町の方を見て嫌な笑いを浮かべた


ひゃっはぁ!!!
助かったぞ!!
あの町は役人がうようよいる町だ!!
いひひひひ・・・!!!

そういいながら、役人は背負っていた煌炎を勢いよく投げ飛ばして町に向かって全力疾走し始めた


煌炎様!!!!
無事ですか!!??

煌炎

へぇ・・・。
つまんねぇ奴だと思ったが、案外面白い事すんじゃん。
10秒待ってやらぁ。

煌炎様!!!
楽しがっている場合ではありません!
このままでは私たちのせいで住人に被害が及ぶかもしれませんよ!!!

煌炎

壱。

煌炎様!!

煌炎

弐・・・参、しぃーごぉろくぅ。

煌炎

しぃち、はちぃ・・・きゅう。


 

煌炎

鬼ごっこのはじまりだ。



その掛け声とともに
煌炎の足元に炎が巻き起こる


煌炎

いくぜ。


その瞬間、炎と共に周りの砂が巻き上げられ煌炎の姿が消える





そう、彼は今【光速】なのだ


炎と地面の摩擦


それによって光が生まれて、煌炎はその気流に乗っていた



奥義【炎光疾走】



走る姿はまるで光


すぐに役人に追いついた

煌炎

おたく、足遅いなぁ・・・。

ひっ・・!!??
おまえあの距離を!!!???

煌炎

クズはクズなりに無様に散りな。

奥義【烈火回し蹴り】

煌炎

おたくなんざ、俺様の足でじゅーぶんなんだよ。

煌炎様!!!

煌炎

おうよ。
おたくも足おせぇな。
てか、名前なんだっけ。

何年一緒にいるんですか!
私の名前は賽【サイ】ですよ!!!

煌炎

ほーう。

そんな心底興味がなさそうな返事しないで下さい。
煌炎様が聞いたんでしょう・・・。

煌炎

それより・・・、あの町なんか様子がおかしかぁねぇか。


煌炎は先にある町の一点を見つめて呟いた



わ・・私には見えませんが。

煌炎

・・・くせぇな。

煌炎

幕府の奴のにおいがする。
くせぇ。


そしてスンッとまたにおいを嗅ぐ


煌炎

いくぜ、・・・・・・・・・・。

・・・賽です。

本日使用挿絵
原キャラクター、Lee様より赤色軍人さんの外見を拝借し書かせていただきました

次回、水曜日10時おまけ更新

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