『全国の今と未来の高1、2生へのメッセージ』
僕が後悔してることは、「もっと色々やっとけばよかった」ってこと。
はっきりと言わせて貰えば、学生らしい学生で居られるのは、言い換えれば、学生の特権を濫用できるのは、『高2の夏』まで!
秋以降はなんだか進路や受験の雰囲気が枷となって、何にも考えずにやりたいことをし、学びたいことを学び、自分のためになる体験をし、自分を磨くことをする余裕が段々と無くなってくる。
周りの奴らなんて気にしなくていい!勉強ばっかやってるやつも気にするな!!そんなことはどうせ後でも追いつける!
もっと、社会に出てからの自分のための未来のピース、糧を拾い集めて欲しい。
別にそれを組み上げることはしなくていい!ただ集めればいい。
なぜならピースが多ければ多いほど、将来組み上げていく時に、完成系つまり『みんなの未来の姿』は色々な形へ広がっていくのだから
『夢』を探して欲しい!何てことは絶対に言わない。
夢の本来の意味は、「くらい」という意味だ。ぼんやりと見えない様子のことだ。
そんな物を持っているだけでは、ただ幻想に向かって何も考えず、口ではあれになりたい!これになりたい!と、世界に溺れているだけ。
では、その水面、人生の、世界の一つの境界線を超えるにはどうすればいいのか?
それは、『大人の自分』を、将来像を作り上げることだ。
例えば、「教職に就きたい」であれば、まずは自分が望む教員免許を取るために大学に入ることが必要。
また、生徒の心をつかむ人柄や教えることの技術、常識やコミュ力も必要であろう。
ただ、そんな物を全て身につけたところで、それは本当に自分がなりたかった姿であったのか?
ただ、教師に必要な物という枠にとらわれているのではないか?
「サッカー選手」ではどうだろう?
体力、技術、フィジカル、メンタル。これらなどを身につけるだけで本当に良いのか?
確かに上に書いた物は重要ではあるが、もっと大切なことがある。それは、自分らしさだ!
自分らしさを基準にしてもう一度、どのようなことが必要なのか考えて欲しい!
例えば、RPGや育成ゲームにおいて、ステータスを振る時、盾役であれば防御やHPを中心に上げるだろう。ヒーラーであれば、回復力やMPを中心に上げるだろう。
今の自分のタイプを元に、『大人の自分』を作り上げて欲しい。そして、そのためには内の自分を見つめ直さなければならない。こんなことも気兼ねなくできるのは高2の夏で最後だろう。
新しいことに挑戦すること。新しい趣味を持つこと。
前者は特に、大人になってからやると恥ずかしいけど、学生であれば堂々とできるということもあるので、後悔する前にやって欲しい。
この二つは、きっとみなさんの世界を広げてくれるでしょう。
本を読むこと。本ならなんでもいいです。ジャンルは問いません。国語の成績が上がるという特典も付いてきますが(僕は偏差値45から70-75まであがりましたよ)、もっと大切なことがあります。
それは、様々な世界を共有することができるということです。
本が作り上げる世界という物は、作者が作り上げた設定上の物だけではありません。
その本を読んだ、読者の数だけ世界が生まれるのです。そんな無限とも言える世界を共有できれば、お互いの心と心にある壁なんて乗り越え、どんな違いも受け入れられるように、広い視点で世界を俯瞰できるようになるのではないでしょうか?
そして、時にこれらのことは、真の善悪の判断にも、その対処にも、役立つことでしょう。
目の前の物を機械のように処理する面白みのない人間にはならないで欲しい。
魅力のある人間になろう!だって考えてみて欲しい。
魅力がなければ人望も無くなる。すなわち寂しい人間になってしまう。
人の人間性、完成の豊かさ、資質は今が変えることのできる最後のチャンス。
知識なんてものは後からでも付いてくる。勉強してるだけ、だらだらしてるだけ、ルーチンワークをこなしてるだけでは誰も付いてこない。
また、自分がさらなる高みに行くために他人を蹴落とそうとしているやつにだってよく思う人はいないだろう。
だからこそ、多種多彩な自分らしい自分磨きによって、魅力的な人を目指して欲しい。
人生は短い。そして、時間は平等だとか言われますが、そんなことはないでしょう。
性格や家庭環境によっても、何かに費やせる時間は変わってきます。
僕なんかは自分の趣味や生徒会活動、そして友達と話したり遊んだりすることを優先してきた人間で、一部を除いて大抵の教科は、テスト当日の朝しか勉強してません。(これが冗談ではないことは知っている人もいるでしょう)
でも、そこそこの成績はとっていました。これは、残された限られた時間の中で、いかに効率よく物事をこなすかということです。
よく周りに、休み時間もダラダラと勉強している人はいませんか?
そして、そんな人に限って、テストの結果は大したことがない。
なのに、やってないように見える人は成績がいい。
これこそが、効率の差です。
なぜしたくもない、意味も感じられない学校の勉強をしなければならないのか?
もっと他に学ぶべきものが山ほどあるだろう。
こんなどうでもいいことなんて後でもいいだろう。
でも、やらなければならない。
それなら最小限の時間の損失で済ませるのが道理というもの。
わざわざ、無駄な勉強をして、人生の借金を作る必要なんて皆目ない。
だからこそ、もっと効率を重視した、頭のいい、賢い、いやずる賢い方法で、言い換えれば、ゲームで裏技を使うように、まさしく受験や定期テストというゲームを最短クリアするようにする方がよっぽど自分のためではないのか!
自分の枠を超えるのではなく壊せ!
新しいことに挑戦するの進化系で、これは自分では到底できないことをせよということだ!
例えば、コミュ障が生徒会長選挙やスピーチコンテストに出てみる、運動部の一番うまいやつに、その競技で決闘を挑むなどのことだ。
そしておそらく大抵のことは失敗するだろう。しかし、その経験は、新しい自分を見つけ、感受性を高めたり、弱点を克服するきっかけにはなるのではないか?
変化を拒まないで!
変化と言うのは怖いこと。
例えば友達関係。しかし変化を嫌えば先には進めない。
確かに変化は必ずしも良い事に変化するとは限らない。
しかし、変化に流されるようなものではそれは本当に必要なものなのか。
もちろん現状維持をすべきものもたくさんある。
しかし、一度は変わる、変えるべきなのかを考えてみて、それが必要な事であれば躊躇せず、一歩前に踏み出す勇気を持って欲しい。
それがたとえ望まない結果になったとしても、その行動を起こす勇気はきっと役に立つし、そこで行動を起こさなければ、遠い未来で後悔する事になるだろう。
最後まで読んでくれてありがとう!