本日の『意味が分かると怖い話の館』は、
いつもとは趣向を変えて
短篇の謎を用意させて頂きました。
ですが、数々の謎を解いてこられた
解き手の方には、
少々簡単過ぎるやもしれませんね……。
いいや、複雑な謎の後に出される
シンプルな謎っつーのは、
意外と難しく感じたりするもんだぜ?
ふふっ、何はともあれ
短篇の謎を3連続で参りましょう。
まず、ひとつめは『ごぇねぃんぁまぃえっにぉこぅろっさぁれぃたょの』だ。
皆様は全ての謎を
解き明かすことが、できますでしょうか?
第十一夜
「ごぇねぃんぁまぃえっにぉこぅろっさぁれぃたょの」
俺は小学2年生の担任をしている。
先日、国語の授業で生徒がこんな作文を書いた。
わたしには、おねえちゃんがいます。
名前は「ごぇねぃんぁまぃえっにぉこぅろっさぁれぃたょの」です。
ほんとうの名前はわからないけど、
わたしとあそぶときは
ずっと「ごぇねぃんぁまぃえっにぉこぅろっさぁれぃたょの」といってます。
だから名前だと思います。
わたしとおねえちゃんは、
いつも2階のおしいれであそびます。
おねえちゃんは、お母さんとお父さんがいるときは
おしいれからでてきません。
なんだこの作文?
不思議に思った俺は両親に、この作文を見せた。
しばらくして、この一家は他府県に引っ越した。
やれやれ、最近は問題を抱えた家庭が多いな。
たまには、こういう
シンプルな謎っつーのも
悪くねぇかもな。
ええ、それに……
これぐらいのボリュームでしたら
謎を説明する我々も楽ですものね。
さあ、本日の業務も
無事に終わったことですし
お気に入りのお茶でも淹れて
ゆっくり過ごすとしましょうか?
謎を出すのが仕事のクセに
楽しよーとしてんじゃねぇよ……。
ごねんまえにころされたのよ