※これは、実際に私の経験した戦慄の体験談です。

場所等の特定を避ける為、多少のフェイクはいれてあります。
ご容赦下さいませ。

アンゴウ

これは、数年前。
私が主要都市の大きなターミナル駅を使って出勤していた時の話です。

その駅は地下鉄と在来線が多数交じりあっており、特に私の乗り継ぎの電車のホームとホームは離れていました。

その為、いつも急いでいた事を覚えています。

そんな、ある日。

いつもの様に急いでいた私は、ふいに後ろから肩を叩かれたのです。

振り返ると
そこにいたのはスーツを着たサラリーマン風の人のよさそうな中年男性でした。

特に変わった様子もありません。

道でも聞きたいんだろうか？

そう思いました。
この駅はカナリ広くてわかりずらいので、そんな事がしょっちゅうあったからです。

戸惑う私を無視する様に、おじさんは突然私の手に何かを握らせて行ってしまったんです。

それは、グチャグチャに丸められた紙のようでした。

気になって、その場で開いてみると……

意味が全くわからず、私は少し変な人に会ったくらいにこの時は思っていたのです。

職場についた私は、仲の良い先輩に今朝のおじさんからもらった紙の事を話してみました。

何かが、ひっかかりました。

上手くは現せないけれど、なんともいえないモヤモヤした気持ちが私の中にはありました。

翌日。
昨日と同じ時間に駅の乗り換えをしていた私は、またあのおじさんに会うかもしれないと少しだけ不安でした。

おじさんの事など忘れ、職場近くの駅に着いた時です。

定期券をカバンから出そうとして、気が付きました。

それは……

丸められた紙でした。

開いてみると……



そこには……

私はすぐにまた、会社の先輩に話しました。

そう言って先輩は、会社のパソコンで検索しだしたんですが……

先輩はパソコンのキーボードを打ち、説明してくれたんです。

こ



ろ



す

私は、その日以来

その駅を使う事を止めました……。

今でも、たまに思いだします。
本当にあの暗号は先輩の言う通り、そんな意味を持っていたのでしょうか？
だとしても、アノおじさんはどうして見ず知らずの私にそんなものをくれたんでしょう？


真相はわかりません……。