さて。

今回はワタクシの体験した実際に起こった怖い出来事をお話ししていきたいと思います。

心霊体験はあまりないワタクシですが、コワイ人にはよくお会いします。


そんな実体験……

もしかしたら、次にこの人達に会うのはみなさんかもしれませんよ……

※これは、実際に私の経験した戦慄の体験談です。

場所等の特定を避ける為、多少のフェイクはいれてあります。
ご容赦下さいませ。

カナズチ

今から、１０年以上前。

１０代の頃、家の事情で一人暮らしをする事になり部屋を貸りる事になりました。

しかし……

当時、私は１６歳でなかなか部屋を貸してくれる所はありませんでした。


しかし──

とある一軒の不動産屋に行った時、ようやく高校生可の物件を見つけたんです。

何件回ったか覚えていません。

現在ではどうかわかりませんが、当時は本当に高校生で部屋を貸してくれる所はなかなかありませんでした。

最初、その言葉を聞いた時はいわゆる【事故物件】
なのかと思いました。

しかし、よくよく話を聞くと
その部屋は普通は部屋を貸してもらえない様な人が多く住んでいて、住人トラブル的なものが多いという事でした。

ぶっちゃけ家賃もあまり安いとはいえない所でした。

でも、ココを逃したら部屋をまた探さないといけないという事のが面倒に思い、あまり深く考えずにその申し出にＯＫしてしまいました。

なんだか
マズイ所に決めてしまったかもしれない……。



そう、この時少しだけ後悔した事を覚えています。

部屋は郊外の駅から徒歩１５分。

六畳の１Ｋでした。

築浅でフローリングのマンション、別段おかしい所も嫌な感じもせず問題の同じマンションの住人と出会う事も生活リズムが違うのか一週間経っても誰にも会う事はありませんでした。

２週間が過ぎた頃、部屋にも慣れはじめた

ある日

その日は、バイトで帰りが遅くなってしまい部屋に着いたのは２３時過ぎでした。

マンションの下に着いた時、私はふと自分の部屋のベランダを見ました。



すると──

こんな時間に外をじっと見ている事が少し気になりはしましたが、私はすぐに不動産屋との約束を思い出し、視線を逸らすとマンションの中にすぐ入りました。

部屋に戻ると、すぐにベランダへ出て私は洗濯物を取り込もうとしました。

ふと、今自分の頭の上の階のさっきの人の事を思い出した……

その時──

カ
ツ
｜
｜
｜
｜
｜
｜
｜
｜
ン
ッ
！
！

私の足元に鉄製のトンカチが落ちて来ていました。

すると、私の真上から声が聞こえて来たんです。

男性の声でした。

でも、確かにそう言ったんです。





ハズレた…………って──

怖くて上を見上げるなんて事は出来ませんでした。

いえ、もしかしたらカナズチが落ちて来たのはたまたまだったのかもしれません。

『ハズレた──』

この言葉も聞き間違いだった可能性もあります。

でも、ベランダの上の階から私の方を覗き込む視線だけは……

確かに感じたんです。

警察に届ける事などはしませんでした。

大事にするな、そう言われて入居したマンションでしたし、何より私自身がこの部屋にあまり関わりたくなかったからです。

その後、数日間は友達の家を泊まり歩き。

また家の事情で数週間後には、その部屋を引き払い実家に戻りました。

引っ越しも早々に済ませたので、それ以降何もありませんでしたが。

去り際に観たベランダにはまだ……

あのカナヅチがありました。