さてさて皆様、
如何お過ごしでしょうか?
少々気になることがあるのですが、
皆様は普段どういった生活を
送られているのでしょうか?
学生さん? それとも社会人?
もしくは自由人?
いえ、ひょっとしたら……殺人鬼?
ふふっ、冗談はお嫌いですか?
ですが、中には嫌な汗を
かかれた方もいるのでは?
隣人が皆、
善人とは限らないように……
隣人が皆、
無害とも限りませんからね。
そう思うと……
『意味が分かると怖い話』は
日常に潜んで
いるのかも知れません。
さて……本日、私がお話するのは
『真夜中を行け』という物語です。
では、皆様の名推理を
心より楽しみにしております。
第四夜『真夜中を行け』
その日はちょっと
気分が高揚していた。
仕事の採用面接で
不採用が続いたのが嘘のように、
スムーズに採用決定されたからだ。
真夜中――。
俺は仕事用に新しく買ったスーツを着て、
ガレージのシャッターを上げた。
久しぶりに高速を
かっ飛ばしたくなったんだ。
スピードに身を委ねていると、
嫌な事や嬉しい事だって、
長く続く見通しの良い道路の中の、
小さな出来事のように思える。
そう考えた次の瞬間――。
耳をつんざく
大型トラックのクラクション。
トラックの後続車が
俺を責めるかのように、
次々とハイライトを点滅させた。
いつだってこうだ。
人が良い気分で
高速をちょっと早く、
ほんの少し早く
飛ばしただけでこれだ。
興醒めだ。
次のサービスエリアでラーメンと、
ソフトクリームでも食べて
そのまま高速を降りよう。
今夜はやけにパーキングが混雑していて
駐車スペースがなさそうだが、
俺には関係ない。
気分が晴れない日は、
ドライブやツーリングをすると
爽快な気分になりそうですよね。
さて、ドライブには
こんな話が御座います。
もしドライブに誘われたら、
誘う側の心理は
その時点でほとんどが脈ありです。
では……誘いを受け入れたら、
誘われた側も脈あり?
いえいえ、そう簡単にいかないのが
恋愛で御座います。
なら、その理由は?
怖い話ではありませんが、
日常は謎だらけで御座いますね。
案内は『意味が分かると怖い話』の館、
専属執事……来栖 禅でした。
では、また次回
お目にかかりましょう。
ドンドン難しくなっていきますね。今回は答えに自信がないのであえて逆に書きこませていただきます。この人は競輪選手か何かで自転車で高速を爆走していた!最初はすでに死んでるから駐車スペースいらないのかなと思ったのですが自転車に乗っていたというほうがつじつまは合うんですよね・・・。