~僕は駆け出し薬草師~
~僕は駆け出し薬草師~
旅の記録帳
(9)
ノースエンドの町
『第81幕~第93幕』
〈ノースエンドの夢魔〉編
【あらすじ】
サンドパークを出発して約2週間、
トーヤたちの乗った陸走船は
ノースエンドへ到着した。
そこは魔界の北に位置し、涼しい気候。
目的地であるダンリの町は高地にあり、
さらに気温が低い可能性がある。
そこでトーヤたちはこの町に滞在し、
装備を整えることにした。
宿屋に着いたあと、
トーヤたちは男女それぞれに分かれて
買い物をすることになる。
トーヤ、クロード、クロウの3人は
買い物を済ませてから
クロードの行きつけだという温泉へ。
温泉でじっくりと疲れを癒すトーヤたち。
さらにクロードの案内で
女湯の覗ける休憩室へ行くのだが、
トーヤは頑なに覗きを拒否する。
翌日になり、出発しようかという時、
なぜかクロードとクロウは起きてこない。
調べてみると2人はサキュバス(夢魔)の
呪いにかかっていた。
このままでは少しずつ精気が抜き取られ
命を落としてしまう。
2人を救うため、
トーヤたちはセーラのアイテムを使って
サキュバスの居所を突き止め退治へ向かう。
だが、あと一歩のところでサキュバスに
逃げられてしまった。
しかもアイテムも奪われ、出直すことに。
その日の夜、トーヤはカレンに起こされる。
カレンはサキュバスの小屋で
気になることがあるというのだ。
トーヤとカレンは2人だけで
小屋の調査へ向かった。
すると小屋でカレンは突然、トーヤに告白。
さらに誘惑するが、
トーヤはカレンが偽物だと見抜く。
そこへカレンが偽物だと気付いていた
セーラとライカが合流し、
サキュバスを懲らしめた。
こうして無事にクロードとクロウの呪いは
解けたのだった。
【行程】
ノースエンドの街中
陸走船の港 ~ 宿屋 ~ 温泉 ~
サキュバスの小屋:各数十分程度の範囲内
【主な登場人物】
※各項目は旅が進むに従い、
内容が変わっていきます。
あくまでもその時点での情報であり、
新たな事実が判明した場合は置き換わります。
名前:トーヤ
職業:薬草師
種族:魔族(元・下民)
性別と年齢:男/14歳
●身分制度が撤廃され、
王城で薬草師として働けるようになった。
推薦したのはデリンで、
彼が後見人も務めている。
●ギーマに弟子入りするため、
王都から旅立った。
●勇者アレスは恩人であり親友。
定期的に手紙でやり取りをしている。
少しでも彼に近付けるよう、努力している。
●薬草師としてのレベルは高い。
難しい調薬も難なくこなす。
薬の濃縮などの技術もある。
植物の知識も豊富。
●注意力が高い方で、
変化などに最初に気付くことも多い。
●調薬のための道具を持ち歩いている。
●トーヤの薬草師の師匠は
故郷の隠れ里で今も現役らしい。
薬草師としてのレベルが高い上、
不思議な道具も保有しているようだ。
ただ者ではない気配も……。
●カレンは仕事上のパートナー。
初めて会った時から
優しく接してくれた彼女に
深い感謝の気持ちを持っている。
最近は異性として意識するような
兆しもみられるように……!?
●クロードのことはいい友達だと思っている。
恋愛感情はないが、
カレンは気が気でない様子。
●天然ボケをかますことがある。
セーラに対しては
ツッコミ役に回ることが多い。
●警戒心があまりない。
純粋すぎてすぐに他人を信じてしまう。
●プレプレ村での一件ののち、
アポロとは親友同士に。
●腕力は並の人間と変わらない。
魔法は一切使えない。
●武器はセーラの作ったスタッフ・スリング。
トーヤ自身は『フォーチュン』と名付けた。
接近戦では護身用のナイフを使う。
ナイフは微弱ながら魔力を帯びている。
●戦闘では、主に回復担当。
ただし、遠距離攻撃が必要な時や
状況によっては主力となって戦う。
カレンとのコンビネーション攻撃もする。
●状態異常無効化という特殊能力がある。
また、魔族はほとんど能力的に成長しないが、
トーヤには成長できる余地があるという
特殊能力(体質)がある。
●特殊能力のことは信頼できる相手にしか
話してはいけないとシンディに言われている。
カレンとセーラ、ライカは詳細を知っている。
●クロードの使った
魔法道具(結界を作り出す道具)から
不思議な感覚を感じ取ったようだが……。
●ギーマに落第薬草師と呼ばれてしまった。
薬草師としての未熟さを知ると同時に、
腕を磨き続けていく決意をする。
●よく女の子と間違われる。
●子犬のヘアピンはミーシャに預けた。
いつか再会する時に返してもらう
約束をした。
名前:カレン
職業:医師(魔法医療)
種族:魔族(元・上民)
性別と年齢:女/16歳
●上民出身のお嬢様でひとりっ子。
両親は貴族。
良いモノに触れてきたおかげか、
品物を見極める眼力がある。
●洞察力に優れている。
アポロが盗人であることを見抜いた。
●医師としてのレベルは高い。
特に魔法を併用して治療する
『魔法医療』のエキスパート。
物理医療の技術も持っている。
●身分で差別をすることはない。
下民だったトーヤも
初めて会った時から普通に接していた。
●トーヤの仕事上のパートナー。
彼に調薬を頼むことも多く、
その腕を誰よりも信頼している。
●トーヤが誰かと仲良くしていると、
ヤキモチを焼くことが多い。
ただ、ミーシャに対して気を遣うなど、
時と場合によっては優しく接することも。
●子猫のヘアピンを身につけている。
かなり気に入っているようだ。
●トーヤにギーマへの弟子入りをするよう
後押しした。
自身もその旅についていく決心をする。
●色々な行動に点数をつけることがある。
採点は辛め?
●診察魔法で患者の容態を看る。
この魔法は病気や怪我、能力などを
正確に把握することができる。
●病気についての知識が豊富。
薬についても詳しい。
分野によってはトーヤより上。
●攻撃魔法の中では氷系や水系が得意。
武器はレイピアで、
名工ムラサの作った『ミヤビ』を装備。
●闘気斬という剣技を使う。
集団戦で絶大な効果を発揮する。
●正義感が強く、負けず嫌い。
たまに落ち込むこともある。
●ギーマに厳しく諭され、
経験不足を強く認識することとなる。
名前:セーラ・コルネ
職業:武器職人
種族:魔族(元・平民)
性別と年齢:女/
283歳(外見は16歳くらい)
●名工ムラサの孫で、自身も武器職人。
『ケトル商店』という店を経営している。
武器以外にも様々な道具の制作や
刃物研ぎもやっている。
●武器職人としての腕は
すでに師匠であるムラサを越えている。
魔界各地にも名が知れ渡っている。
ただし、持ち主の潜在的な力を
引き出す技だけは適わないらしい。
●武器や機械のことになると
周りが見えなくなることがある。
ただ、普段は洞察力や観察力に優れている。
ギーマが仮病であることも見抜いた。
●陸走船の冷凍装置の修理などもできる。
機械に関しても詳しいようだ。
●様々な知識が豊富。保有アイテムも豊富。
そのおかげでトーヤたちが
助けられることもよくある。
●王都の商人ギルドの組合員。
組合員証は魔界の全ての町の
商人ギルドで有効。
●商人としてのレベルも高い。
知識や経験が豊富で、
一流の商人であるマイルとも
対等に駆け引きができる。
●戦闘では接近戦が得意で、
魔法はあまり使えない。
武器はバトルアックスを使う。
鍛冶をするせいか、
見た目以上に腕力があるようだ。
●バトルアックスを高速で振り回すことで、
小さな竜巻を生み出す技を使える。
●趣味は読書。
●たまにボケる。
天然と意図的の両方のパターンがある。
ノリは良い方。
●本音を包み隠さず喋る。
思い切りの良いところもあり、
決断したらすぐ行動に移す。
それゆえにヤバイこともやりかねない。
●職人だからなのか、直感に優れている。
機転も利く。
●狡猾なサキュバスに対しても
その直感と駆け引きのうまさで撃退した。
●フォーチュンの性能を
確かめたいという理由で、
トーヤたちの旅に加わった。
●船酔いをする体質らしい。
名前:クロード
職業:マイルの秘書
種族:魔族(元・中民)
性別と年齢:男/
185歳(外見は17歳くらい)
●サラサラ陸運でマイルの秘書をしている。
執事力(?)はかなり高い。
経営にも深く関わっているようだ。
●トーヤのことが好き。
男性も女性も好きな性格らしい。
●商人としての知識や経験はあまりない。
ただ、マイルの仕事を手伝っているので
それなりの実力は自然に身についている。
本人は無自覚。
●陸走船では最高級の茶葉を使った紅茶と
王都の老舗・トイトイ屋のお菓子を
差し入れした。
その2つの相性は抜群。
●トーヤがミューリエと茶飲み友達だと知り、
密かに自分もその仲間に入りたいと
思っている。
●バジリスクの攻撃により瀕死の重傷を負った。
幸い、処置が早かったおかげで
一命は取り留める。
●剣と魔法を同時に操れる。
剣と魔法の複合技や身体強化魔法など、
戦闘力は高い。
また、魔法容量も高い。
●便利な魔法道具を持っている。
ただし、社有のものも含まれる。
●砂漠暮らしのせいか、目がいい。
●お肌がきれい。それは温泉のおかげ。
ノースエンドの温泉によく通っている。
●覗きをトーヤに勧めたりするので、
カレンには特に敵視されている。
●サンドパークを出発する際、旅に加わった。
名前:ライカ
職業:薬草師
種族:魔族(元・平民)
性別と年齢:女/
123歳(外見は18歳くらい)
●サンドパークの町立施療院で働いていた。
●シンディの実質的な弟子。
薬草師としての技術も持っている。
●トーヤの薬草師としての技術の高さに
憧れている。
ただ、彼女自身も一般的な薬草師よりは
レベルが高い。
●トーヤのことを最初は女の子だと
勘違いしていた。
●サンドモービルを扱える。
●バインドや結界魔法、強化魔法、
探索魔法など、補助魔法全般が得意。
そのほかの系統の魔法や物理攻撃は苦手。
ただし、攻撃魔法の中では唯一、
光系だけは得意。
●光系の強力な魔法を操れるなど、
魔法容量は高い。
●祖母は占い師。
●サンドパークを出発する際、旅に加わった。
名前:クロウ
職業:使い魔
種族:魔族
性別と年齢:男/
583歳(外見は12歳くらい)
●ノースエンドへ向かう陸送船に密航していた。
トーヤたちの計らいにより、無罪放免となる。
ただし、行動はある程度、制限されている。
●ご主人の命令でガイネという人へ
手紙を届ける最中らしい。
トーヤたちの探している人物と同じ?
●ガイネは技巧師(クラフター)
という話なのだが……。
●使い魔として様々な仕事をしてきたため
意外に博識。
●見た目は幼いが、メンバーの中で最年長。
名前:エーデル
職業:不明
種族:サキュバス(夢魔)
性別と年齢:女/
不詳(外見は17歳くらい)
●ノースエンドで住民や旅行者たちから
精気を吸い取っていた犯人。
呪いを利用し、遠隔操作で吸い取っていた。
●呪いは魔族には効きにくいが、
効きやすくする薬を温泉施設のお茶に
混入させていた。
●薬品に対しての知識がある。
そのレベルはカレン以上。
ただし、それが墓穴を掘る結果に……。
●変身魔法による変装が得意。
魅了(チャーム)など
状態異常を起こす魔法も得意。
●物理攻撃は無効となる体質だが、
総合的な強さはそれほどでもない。
●かなり狡猾な性格。
ただ、セーラの方が何枚も上手だった。
●町の自警団に突き出された。
しばらく悪さはできないだろう。