根津

あっという間の4年間だった

湯島

先輩、卒業おめでとうございます

根津

ああ、ありがとう

小絹

社会に出てからも、頑張ってください

根津

ああ、ぼちぼち頑張るよ

梓川

これからは、余り会えなくなりますね

根津

そうだね。まぁ、5月と8月と12月は有明に居ると思うけど

住吉

わかる

梓川

そうなんですか?

住吉

短い間でしたけど、ありがとうございました

根津

こっちこそ、お世話になったね。
私が居なくなった後、湯島が変なことしないように頼んだよ

住吉

はい。きちんと監視します

小絹

どれだけ信用が無いんだ

根津

それにしても、湯島は私が卒業ってなっても寂しがらないんだね

湯島

うーん、そうですね

小絹

その感じだと、高校の時は卒業の時に寂しがっていたんですか?

根津

そうなんだよ。卒業する私より寂しがっててさ

梓川

なるほど、それだとちょっと心配な気はしますけど、湯島も成長したってことかなぁ

湯島

成長したかどうかはわからないですけど、卒業しても根津先輩が待っててくれるの、わかってますから

根津

ははっ、どうだろうね

湯島

え?もしかして、愛想尽かした……とか?

根津

いや、こっちから向かえに行くかもよってこと

湯島

えっ?あの、えっと

住吉

はわわわ、根津先輩積極的ですね

小絹

まぁ、女性が常に待つ側・守られる側とは限らないからな

梓川

なんかこの感じだと、僕達はお邪魔かな?

湯島

えっ?いやいやいや、そんな事無いですハイ

根津

湯島とはこれからもちょくちょく会えるだろうし、学生最後の日くらい、みんなで過ごしたいな

小絹

それなら、これからみんなで食事に行きますか?

根津

みんなが良いなら、私は行きたいけど

住吉

勿論、ご一緒します

梓川

僕も行きます

湯島

言わずもがな!

小絹

それじゃあ、行きましょうか

根津

そうだね。
あ、そうだ、梓川にこれ言っとこうと思ったんだ

梓川

はい、なんですか?

根津

あんまり、生き急ぎすぎないようにね

梓川

え?僕結構のんびりやってるつもりですけど

根津

うん。もっとのんびりやっても良いと思うよ

小絹

しかし、梓川先輩は家庭の事情が

根津

そうだね。事情が有るのはわかっても、多分きっと、私には理解出来ないんじゃないかって思う

梓川

まぁ、家庭環境は人それぞれですからね

根津

理解は出来ないけど、気にかけてるから。
梓川は頼りになるけど、でも、湯島と小絹と住吉は、梓川のことを支えてやってくれる?

梓川

先輩……

小絹

勿論、言われずとも

住吉

うふふ、お任せ下さい

湯島

勿論なのだわ。
梓川先輩、たまには後輩を頼って下さいね

梓川

でも、僕は先輩だから……

小絹

先輩だからと言って、後輩を頼ってはいけないと言うことは無いんです。
頼られた方が安心することだって、有るんですから

梓川

そう?それじゃああと1年、よろしくね

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