第4話

















羊さんとの同居生活にも慣れだした頃。





突然の来訪者。





羊さんが慌てている、と思ったら……




まぁいいわ。
今日はここにいるから































言いたい放題言って、羊さんのハンバーグを食べて帰っていった。





羊さんのメンタルは崩壊寸前まで行ったけど……。




フゴゴ。。。






























ユーヤ君のアメージングデイズ♡
第4話 バイト先の店長









































求人誌をめくる。































帰宅部の僕は、結構時間があるのだ。





ずっとゲームをやっていたり漫画ばかり読んでいたりするのはもったいない。





僕は決めた。





バイトをしよう!









坊ちゃん、今日のおやつはプリンですよ





羊さんの手作りプリン!





普通のプリンかと思ったら……































































































































超特大プリンだ!




こんな大きいの、どうやって作るんだ?

簡単でございますよ。バケツで作るのです





羊さんはにこにこしている。




恐怖がなくなった今、大きなものが作りたくなりまして

へぇ、そうなんだ





姉ちゃんがいなくなった後の開放感がすごいようだ。




1人じゃ食べきれないから、一緒に食べよう






2人でも食べきれないと思うけど……




……坊ちゃん!

何?

メーは感動しております!
一緒にいただいてもいいだなんて!

ん?
ご飯は一緒に食べてるじゃん。
おやつもいいでしょ?

ありがたき幸せ!
次回は――

お金の掛からないものね










































いらっしゃいませ!





初めてのバイトは緊張する。





古本屋のバイトを選んだのは正解だと思う。





だって、大好きな漫画に囲まれていられるんだ!





暇な時間には自由に読んでいてもいいらしい。





なんて素敵なバイト!!





ただひとつ問題は……




やっぱ時代は日本刀だよねぇ。
ユーヤ君はどう思う?





このコスプレ店長である。





お客さんが来ても関係なく、自分の趣味のコスプレで頭がいっぱいである。




僕は……、そういうの分からなくて……

ダメだよ、ちゃんと勉強しなきゃ!

……すみません






すみませんとしか言えないよ……



























ひとり目のお客さん。




すみません。
レジお願いします

はーい!




小説を3冊ほどご購入。





よかった、普通の人っぽい。






















ふたり目のお客さん。




…………

お会計500円です

…………




無言。





少女マンガを5冊購入。





だけど中年男性。





くらーい雰囲気。





オタクだな、完全に。





















さんにん目のお客さ……




坊ちゃん!




げ!





羊さん!?




ちょ、何しに来たのさ!

メーは心配で心配で!

いいから帰ってよ!

そんなぁ




羊さんはうるうるした目で僕を見る。




そんな目をしてもダメ!

おや、どうしたんだい?
めがねボーイ

店長!




あああぁぁ、どうしよう。





羊さんの姿を見て店長はどう思うのか……





いきなりクビになったりしないよな?




おや、店長さんでしたか。
坊ちゃんがいつもお世話になっております

あなたは……































ん?





店長の目が輝いている。




なんと素敵な格好で!

普段からこの格好でございますよ

おお……!
あなたはまさにコスプレ界の新星!
希望の星!

新星だなんてそんな





羊さん、照れてる。




めがねボーイとの関係を聞いても?

はい、坊ちゃんの居候兼ボディーガードでございます





いつからボディーガードになったんだよ。




高校生にもなってボディーガードなんて……





店長の目が僕に向く。





え?





何で?





怪しく思われた?




ユーヤ君、キミ、実は裕福なんじゃ?

違います!






実は本当だけど。





僕は平凡な暮らしがしたくて家を出たしこうやってバイトをしているんだ!




坊ちゃんは少々変わり者でして

待って!
羊さんに言われたくないんだけど!!

おやおや、やはりそうでしたか。
ここにバイトに来る人は大体変わり者なのでね






いやいや、店長もコスプレ趣味だから変わり者だと思いますよ。




やはりそうでしたか

やはりって何だよ!

しかしその羊のお面はよくできている。
少し見せてくれないか?

いやいや、これはお面ではありません

いいですね、そのなりきり感。
コスプレ趣味としては見習わなければ

いやはや、見習われるほどのことをしてはおりません






羊さん、すんごい照れてる。





なんだかふたりは気が合うようだ。





って完全に僕置いてけぼり……




変わり者の坊ちゃんですがよろしくおねがいしますぞ

こちらこそ。
キミのような方なら大歓迎だ





話は終わったの?





聞いているだけで疲れちゃったけど。




では坊ちゃんのバイトが終わるお時間に

ええええぇぇぇ!?
来るの!!?

お待ちしているよん

待たなくていい!!






あああぁぁ。





ついに店長にまで突っ込みを入れてしまった。










幸先不安な、僕のバイト生活。





































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第4話 バイト先の店長

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