うん? 待ってね
もうちょっ……

……あれ?

ちょっとぉぉぉぉぉおおお!!
またなの――!!

あははははは
ごめんね~

ごめんで済んだら
警察はいらないのよ!!










































も~~っ!
いい加減にしてよね!

あたし、アリス。
10歳。

うちは小さな食堂で、
あたしは母さんと2人暮らし。

部屋が空いているので
数年前から2階を貸している。



ん、だけど。


うるさくしてごめんね。
どこで配線間違えたかなぁ


 その人が普通じゃない。

























































5年前の
雪のクリスマス。


店を閉めようと
外に出た母さんは、

うちの前で
行き倒れていたこの人を拾った。


































それ以来、
その人はうちの2階に住み着いて



日がな一日
部屋に閉じこもっては

アリスちゃーん。
これ、見て見てー

今度はなに?
……箒?

そうそう!

なんとっ!!
スイッチを入れて、後はほったらかしておくだけで勝手に掃除をしてくれるという……






また変なもの作ってぇぇぇええ!!




なにやら怪しげな機械を作っている。



































今度はもうちょっと
静かに爆発させるからさ

なんで爆発前提なの?

その人
(みんなはジーニーって呼んでいる)
の作る機械は

そんなトンデモ発明ばかりで

実際、
役に立ったことなんか
1度もない。

やめてよね!
あんたが爆発させる度に消防車が来るんだから

なに!?
消防車がうちに来る!?

すごいな!
一度分解してみたかったんだよあの車~

そんなジーニーを
みんなは天才だって言うけれど

分解しちゃ駄目


あたしには理解できない。















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