榊 ミント

うわぁぁぁぁぁ

樹 クルミ

何よ、コレって

滝 ナガレ

まさか、人の骨?

……………

……………

……………

……………

………

佐糖 カカオ

ありがとう、ハヤト

樹 クルミ

え? あなた、いつの間に?

佐糖 カカオ

やっと、ボクはボクに辿り着けた

橘 ハヤト

………カカオさん

佐糖 カカオ

ボクたち、一年前の事件の失踪者はみんな死人なんだよ

橘 ハヤト

…………

佐糖 カカオ

君が行く場所は、あそこだよ

リンコ

…………

橘 ハヤト

…………

佐糖 カカオ

彼女が待っているよ

笹 ササミ

これ、まさか…………

樹 クルミ

ササちゃん?

笹 ササミ

カケル! カケルなんだよね

………

笹 ササミ

こんなところに居たんだね

カケル

姉貴……

笹 ササミ

カケル

ごめん、姉貴。俺、姉貴の期待する弟になれなかった

笹 ササミ

そんなこと、ないよ。ここで、待っていたんだね。迎えに行くのが遅くなってごめんね

カケル

何だよ、高校生になる弟が姉貴に迎えに来てもらうなんて……恥ずかしいだろ

笹 ササミ

それでもいいの。一緒に帰ろ

橘 ハヤト

ごめん、梓

梓 アンズ

え?

橘 ハヤト

少しだけ、待っていて

梓 アンズ

うん

橘 ハヤト

姉ちゃん、久しぶりだね

リンコ

そうだね

橘 ハヤト

アイドルなんて、似合わないって言ったのに

リンコ

酷いな

リンコ

ありがとう。
私たちは魂と身体が離れた場所にあったのよ。
魂だけがあのホテルに住みついていたの。誰かに憑いていかなきゃ、私たちは外に出ることが出来なかった。
だから、私たちを見つけてくれて、導いてくれてありがとう

橘 ハヤト

姉ちゃんは、やっぱり死んでいるんだね

リンコ

うん。ごめんね、約束守れなかった

橘 ハヤト

僕は姉ちゃんが失踪したとき、僕も一緒に失踪したかったって思った。
生きることに疲れていた。ここで、あの人に殺されれば僕も一緒に逝けるかな?

リンコ

出来ればそうしてあげたい。でも、それは駄目なの。
あの人の思い通りになってしまう。
そうなったら、私は悲しい。
ハヤトは私を悲しませたいの?

橘 ハヤト

……酷いな

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