彼と一緒に勉強をしていた頃は、本当に楽しかった。

私達の国とは違う考え方や、彼ならではの発想力。
全てが刺激的で、魅力的だった。

彼も、私の中にある魔法の才能に興味を持ってくれていた。

そしていつしか、私達は親友と呼べる間柄になっていた。
たとえ国籍が違っていても
たとえ広く大きな海に隔てられていても

私達は、強い絆で結ばれていると、信じていた。

マジー・プリエール

……おい、シャルム。お前何食べてるんだ

シャルム・ソー

チョコレートファウンテン

マジー・プリエール

爽やかな笑顔で答えてんじゃねえよ!!十国の副将軍に横取りされたってのに!!

シャルム・ソー

仕方ないじゃん。お菓子と交換って言われたら、どうしようもないよ

マジー・プリエール

いやできるから!!

若奈

結局、魔法使いを逃がせられたのは私達だけってこと?

古森

では、賞品としてそのチョコとやらをもらおう

シャルム・ソー

嫌だよ。あげないよ

マジー・プリエール

なんの話してんだよ。っていうか、先生遅くね?

若奈

ソールさんの実力なら、一番最初に終わらせてきてもよさそうなのに

シャルム・ソー

検索かけてみたら?

マジー・プリエール

できなくはないけど、先生の反応キャッチするのマジで大変なんだぜ……

マジー・プリエール

はぁ……先生に伝えなきゃいけないこともあるってのに

若奈

ソールさん、もしかして………

ソール・グルナディエ

まったく、十四郎は変わらないな

榊 十四郎

ソールこそ、全然変わってないだろ

榊 風音

兄上がこんなに笑ってるの、久しぶりに見た……

榊 十四郎

幽霊は克服できたか?

ソール・グルナディエ

バカを言え。今の私が幽霊ごときで怖気づくか

ソール・グルナディエ

お前こそ、甘えん坊癖は治ったのか?

榊 十四郎

バカを言え。今でも隣に誰かいないと寝られん

ソール・グルナディエ

そこは克服しろよ!!

榊 風音

ちなみに、普段の添い寝の相手は僕がしています♪

ソール・グルナディエ

………あの、笑顔で言わないでもらえます?

榊 十四郎

せっかくだ、ソールも俺と一緒に寝ないか?

ソール・グルナディエ

なにが「せっかく」だ!!

榊 十四郎

旧交を温めようとして何が悪いのだ

ソール・グルナディエ

他に方法あるだろう!他に!!

榊 風音

いやあ、兄上がこんなに喋るなんて。ソールさんが来てくれてよかったです♪

ソール・グルナディエ

普段は違うのか?

榊 風音

普段寝るときなんて、僕を部屋に呼びつけて………

榊 十四郎

すまない、一緒に寝てくれないか……?

榊 風音

……って照れながら言うんですよ。他に何も言わずに

ソール・グルナディエ

何この兄弟!?

失礼します。榊将軍、会議の時間です

榊 十四郎

……もう、そんな時間なのか

榊 風音

兄上はここでソールさんといてください。数年ぶりに再会できたんですから

榊 風音

代わりに僕が将軍代理として出席します

榊 十四郎

………いや、俺も行く。弟に全部甘えるわけにもいかん

榊 風音

兄上………

榊 十四郎

それに、俺はこの国の大将軍。俺が行かなくては示しがつかん

榊 風音

………もう十分ついてると思いますけど

榊 十四郎

ソール、すまないが席を外させてもらう

ソール・グルナディエ

気にするな。政務の話だろう?なら私がついていくわけにもいくまい

榊 十四郎

……すまない

榊 十四郎

それと、なるべく早くディスナティに帰った方がいい

ソール・グルナディエ

ディスナティに?

榊 十四郎

約束だぞ

ソール・グルナディエ

……一体なんなんだ

マジー・プリエール

あっ!マジで先生いたよ!!

ソール・グルナディエ

うわっ!マジー!?何故ここに!?

マジー・プリエール

何故ここに?じゃないっすよ!誰にも言わずに城まで来て、念話も反応しないし!

ソール・グルナディエ

まぁ……色々あったもので

マジー・プリエール

もういいっす。それより、先生にはマジで伝えなきゃいけないことがあるんすよ

ソール・グルナディエ

何?

マジー・プリエール

今すぐディスナティに戻ってください、先生!!

マジー・プリエール

十国は、ディスナティと戦争をするつもりです!!

pagetop