神田 カナト

さて、彼らは授業中。
部屋の窓を確認だな。
あとは監視カメラの設置……

神田 カナト

やはり、窓が開くのはここだけか……
おや? 
これは橘くんからのメッセージか………うむ

神田 カナト

テープで固定されていたのか。
最近のものだな。
俺にはこれを固定した記憶は存在していない。だけど、固定されているということは知っていた。

神田 カナト

俺や橘くん以外にもループしている人間がいて、その人物がこれを固定したのだろうか……だとすれば、いつ?

神田 カナト

この部屋だけ窓が固定されていない理由。
それは、ここから出入りしたからだろうな。
この窓から外に出て各部屋に渡り窓を固定。気が遠くなるし、下手をすれば海にドボンだ、
俺はやりたくないな。

神田 カナト

そして、もう一つ。
宿泊者リストの確認!

神田 カナト

今年の30日の宿泊予定……
29日までは誰もいない。
そうだ、今まで休館だったもの、取り壊す前に泊めて欲しいと言われたんだった

神田 カナト

そして、去年の…………
従業員のシフトなども書かれている。先代のオーナーは丁寧だったんだな。
まてよ、これは…………

神田 カナト

新聞は?

島野 メイ

ここに、あるわよ

神田 カナト

ありがとう………………ところで、メイ

神田 カナト

君はいつから、ここに居るんだ?

橘 ハヤト

梓!

梓 アンズ

どうしたの?

橘 ハヤト

一人でぼんやりしてないで。一緒にナガレたちのところに行こう

梓 アンズ

うん!

橘 ハヤト

ナガレ?

滝 ナガレ

うわー、ハヤト。
大変だよ。カカオさんって大学生だったんだよ、オレ、タメ口で話しちゃったよ

佐糖 カカオ

童顔だからって失礼だよね

橘 ハヤト

友人がごめんなさい

佐糖 カカオ

罰として、二人とも僕に付き合って

滝 ナガレ

ええええええ

佐糖 カカオ

折角、夜の散歩ができるって思ったのに鍵が開かないんじゃ仕方ない。ボクの写真を見においでよ

橘 ハヤト

写真ですか?

佐糖 カカオ

ボクはこれでも写真家の卵なんだよ。ね、来てくれるよね

滝 ナガレ

ええええ

橘 ハヤト

わかった

梓 アンズ

私もついていくよ

滝 ナガレ

ハヤトが行くなら。オレも行く!

樹 クルミ

あの

樹 クルミ

写真。私も見て良いでしょうか

滝 ナガレ

クルミさん?

樹 クルミ

私、写真に興味があるのです

佐糖 カカオ

いいよ

佐糖 カカオ

だけど、ボクの写真は特別だから後悔しないでね

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