心霊アパート
其の三
心霊アパート
其の三
衝撃的な出来事に見舞われた私。
しかし、研修で使えるアパートはここのみ。
田舎なのでウィークリーマンションもない。
仕方なく部屋に荷物を運び込む。
その間、ずっと背中に視線を感じる。
あらかた荷物を運び入れたところで、ふと視線を天井に移した。
……………。
何かある………。
天井の四隅に、白い紙で包んだ何かが貼りつけてある。
(上のイラストの天井の隅を見てみてください…)
おいおいおい。
もう勘弁してくれ。
その紙は見なかったことにして作業を進める。
結局、片付けが終わる頃には日が暮れてしまった。
今夜は絶対出る。
賭けてもいい。
部屋中の電気を点けて、テレビもつけっぱなしにする。
どうやら両隣は空き部屋のようだ。
午後10時を回っても、物音もしないし電気も点かない。
明日から研修が始まる。
あまり夜更かしする訳にはいかず、戦々恐々としながら床についたのであった………。
ー続くー