3周目の夏休みを迎えるにあたって、あたしはこれまでの失敗を繰り返さないように、まずは今後の作戦を立てることにした!

夏目 沙織

1周目はバカみたいなこと聞いて嫌われちゃったからそういうことはやめないと・・・

夏目 沙織  

かといって2周目みたいに隣でガリガリ勉強してもダメなのよね・・・

夏目 沙織

難しいなあ・・・

夏目 沙織

まあでも・・・勉強ならかなり分かるよになったから・・・

夏目 沙織  

2周目ほど必死にやらなくても何とかなるか!

夏目 沙織  

あっ!ひょっとしたら!!

ここで、あたしはある考えがひらめいた!!

夏目 沙織  

もしかして、秋山君ってロングの女の子嫌いなんじゃ・・・

夏目 沙織

そうだ!きっとそういうことね!

夏目 沙織  

よーし!それなら髪型変えてもっと可愛くなってやる!!

そのあと、あたしはカラオケにも図書館にも行かずに美容院に行って髪を切ってきた!!

夏目 沙織

ちょっと髪の色明るくしたし、かなり雰囲気変わったはず!

夏目 沙織

でも・・・もし、これでダメならもう無理かもしれない・・・

夏目 沙織

って・・・弱気になってる場合じゃないよね

結局、髪型を変えたところであたしの不安は拭えないままだった。
そうしているうちに、3回目の夏期講習が始まった!

夏目 沙織

おはよう・・・秋山君

秋山 駿吾

おはよう、夏目さん

秋山 駿吾

あれ、夏目さん、髪型変えたの!!

夏目 沙織

うん、ちょっと夏休みだし・・・

秋山 駿吾

へえ!なんかさわやかな感じでいいね!

夏目 沙織

そう、ありがとう!

秋山 駿吾

夏目さんいきなり可愛くなっちゃった・・・!なんだか話しかけにくいなぁ・・・

秋山 駿吾

僕みたいなダサい男が話しかけたら、やっぱりウザいと思われるかな・・・

夏目 沙織

受験生なのにチャラチャラしてるって思われてないかな・・・

こんな調子で、あたしと秋山君の関係は3周目になってもいっこうに深まらなかった・・・。

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