そんな風に、あたしと秋山君の関係は、さほど距離も縮まらないまま、3回目の8月31日を迎えてしまった!

夏目 沙織

絶対に今日こそは成功させるわ!!

秋山 駿吾

今日の夏目さん、何だか妙に気合いが入ってる・・・一体どういうつもりなんだろう?

秋山 駿吾

そういえば夏目さん、夏期講習中、見た目はオシャレになってたけど、雰囲気はなんだか前よりも真面目だったなあ・・・

秋山 駿吾

まあ受験生だから無理もないか!!

夏目 沙織

ねえ秋山君、この後ちょっと時間ある?

秋山 駿吾

特に予定ないから大丈夫だよ?何か分からないところあるの?

夏目 沙織

いや・・・そうじゃなくて・・・ちょっとのどが渇いちゃったから、近くでお茶でも思って・・・

秋山 駿吾

なんだそうだったの!僕もちょうど甘いものが食べたいと思っていたところだったんだ!

夏目 沙織

ここまではすんなりいくのよね・・・

あたしは今回も予備校近くのカフェに誘うことに成功した!前回同様にチーズケーキを注文する。

夏目 沙織

ここのチーズケーキ、とっても美味しいの!

秋山 駿吾

そうなんだ!こんなところにお店があるなんて知らなかったよ

夏目 沙織

問題はこの後なんだよね・・・・

夏目 沙織

二度あることは三度あるっていうけど・・・上手くいくかな?

夏目 沙織

あれ?ケーキに紅茶がついてない・・・同じように見えて、ちょっとずつ違う時間が流れてるんだ!

夏目 沙織

ならば可能性はあるわ!よし!今度こそっ!

秋山 駿吾

うはあ~っ!たまらないね!この甘さ!

夏目 沙織

あの、秋山君、突然で悪いんだけど・・・

夏目 沙織

好きです!付き合ってください!!

秋山 駿吾

えっ・・・

そういうと、今回も秋山君は黙りこくってしまった。しばらく黙った後、断るのがいつものパターンなんだけど、今回はどうなのだろう・・・

秋山 駿吾

ごめん・・・。気持ちはうれしいけど・・・

秋山 駿吾

ちょっと付き合うのは難しいかな

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