第2話後編






















僕が足蹴にすると、変態赤頭巾は目に涙を浮かべる。




そんな、ひどい。
わたしはただ狼さんを探しているだけなのに……

そうでございます、お坊ちゃん

メーにならともかく、見ず知らずの可愛らしい方にまで足蹴にするなんて……!






なんか色々引っかかるんだけど。
まぁ、確かに初対面の奴をいきなり足蹴にしたのは悪かったかな。




あー、足蹴にしたのは謝るよ、ごめんな

まぁ、なんて素直ないい子―!










































……ん?





今、変な効果音が。




おおー、熱い友情が芽生えたのですな!





羊さんが感動している。














友情って何だ?











ってちょっと待て!











何で僕、変態赤頭巾に抱きしめられてんの!?

























お前、いいな。
いつか奪いに行ってやるから待ってろよ






耳元でささやかれる。










………………はい?










なんかキャラが変わっていましたよ?




































































































































































身の毛がよだつ。




わたしは狼さんを探し続けますー。
また出会えたときには、そのときにはー






ちょ、ちょっと待って。





変態赤頭巾の目が笑っていないんだけど。





この二重人格は何なの!?




おぉ、また出会えるときを楽しみにしております。
どうぞお元気で!






羊さんは何の疑いもなく、変態赤頭巾に手を振っている。


































変態赤頭巾は僕に謎の投げキッスをして去っていった。




可愛らしいお人でしたな

さぁお坊ちゃん、先ほどあちらのお店にソフトクリーム型のカキ氷機が……

ねぇ、僕、泣いていい?

どどどどどうしたのです、お坊ちゃん!




慌てふためいている羊さん。





僕が泣いていると、




見ていたらしい八百屋さんが育ちすぎたというでっかいニンジンをくれた。

































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第2話後編 変な人と歩けば変な人に出会う

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