ぼくはまたもや

この花屋で

花束を買うんだ。

そうしなくてはいけない気がしたから

いらっしゃいませー

いつもすいません

いつものください

い…


すいません…わたしが多分接客してないので…

種類指定してもらっても良いですか?

一瞬違和感を感じたが


ぼくにはそれが何かわからなかった。


いつものように花を指定する。


そしていつものように事故現場へ



ぼくは現場に着くと

もういくつか手向けられてある花束を

いつものように真ん中におく


となりではいつものように

女の人が涙を浮かべながら花束を手向けている。



それを俯瞰で見るように遠くでは

刑事がこちらに目を光らせている



ここで僕は


すこし現場で違和感を


感じた



あるはずのものが無いんだ





何でこんなことに気づかなかったんだろう



ここで僕は


あえて


電話をかけることなく


催眠術師の元を訪れることとした

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