ぼくは部屋で目覚めた

それが

今朝の出来事


ぼくはなにもわからないまま

七夕の朝を迎えた

上司からのメールで

しばらく休んで良いと


いわれてはいる


ここにいること自体が苦痛

それも代わりのない事実

何とか外に出ないと

ぼくは決められている出来事のように

例の研究所に向かう


その前に


仕事で行ったときに催眠術師が

言っていたことを

改めて


思い返してみる


それは

その必要が

あるからだ

僕の心が


そうささやいている


催眠術師

さあ、楽にしてください

目を閉じて…

そして

催眠術師が言ったことを

もう一度

思い出す

思い出せ

あの時の言葉を

催眠術師

とても幸せな夢の世界と現実のギャップで目覚めた後に反動で症状が悪化するケースがあるんです。


そこでいま私たちが研究しているのは

夢の中で治療を行う
そんな研究をしています。

鬱の患者さんにとりあえず幸せな世界にいてもらって

気分をまずよくしてもらう。


それからその憂鬱の原因

それを解決できる仮想現実にとんでもらう


そこの世界で少しずつ
その原因を解決してもらう

少しずつで良いのです


夢の中の時間と
現実の時間はかなり剥離しています

もし夢の中で一ヶ月すごしても
殆どの人は一晩

それくらいの時間になるでしょうね

夢を覗き見るモニターがあっても

時間軸が全然違うので私たちにはほとんど
認識できないでしょう。

なので私たち催眠術師は
当人が解決に至る手助けとなるようなワードを刷り込む
それしかできないんです。

ただそれでも多くの人は改善に向かうようです


脳波や顔相認識

そこで憂鬱から解脱したかどうかを慎重に判断して

それから覚醒してもらうんです

やはりおかしい

おかしい。

そう


おかしいんだ。

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