ライバル?唐突に何なの?一君

コーヒーとパンケーキ。
いつもはコーヒーだけなのに……一体

織江さんにも居るのかなって。そんな人がさぁ。

そうね。
いたような気がするわ。
最近は居なかったのだけれど……

へぇー
どんな人だったの?

なんだ?
そんなことが気になるのか。君は

だって、あまり話してくれないじゃないか。
ちょっとは気になるよ。

あまり語るのは好きじゃない。
それでもよければ語ろうかな。

それじゃぁ、ゆっくりとよろしく。

……やっぱり止める。

とてもとても昔の出来事だ。
忘れてしまいそうなほど遠い記憶。

「また諦めるのか?」

その言葉ではっきり思い出せる。

また、諦めんのかよ。

うるさい……君には関係ないだろう。
それともあれか?おせっかいのつもりか?

お節介?
とんでもない。ただ、自分が思ったことを貫いてるだけだ!!

そう言ってくれた君を……

フラっと思い出す。

あれ?――じゃん。なにしてるんだ?

関係ないでしょ……

そっか……
なぁ、相席良いか?座る場所ないんだ。

別に……

何読んでるんだ?

……

……

なんだ?恥ずかしい本か?

そんなわけ無いでしょう。
静かにしててもらえる?

……

なんだ、そんなふうに怒れるんじゃん。

……だから?
だからって、学校と関係はないでしょう

それもそうだな。
ここでだけ見える顔。
それもありだな。

……気持ち悪……

……

気持ち悪いやつめ……

本当に……気持ち悪いやつめ……

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