2025年4月9日(水)
04:45 PM

























学人

ハァ……

優一







3つの足音が



職員室へと吸い込まれていく。










……。


























若葉下

オマエら、なぜここ呼ばれたか分かるか?

学人

はい!

……。

優一

いいえ。

若葉下

ピキッ!







若葉下

大林と住吉。オマエラ自習せずに教室を出たんだってな?

……。

優一

はい。






若葉下

……で……

若葉下

学舎!オマエは二人を追いかけて行ったんだってな?他の生徒から聞いたぞ!

学人

はい!














職員室のドアの隙間から


中を覗く一つの影。








フフフ、いい気味だ。
チクり甲斐があるってもんだ。

アイツら、先生に
こってりと絞られりゃいいんだ!
新顔のくせに俺様の帝国で
好き勝手しやがって。

たとえ誰であっても
この俺様の帝国を
揺るがすヤツは許さん!

マナビヤ、オマエもだぁ!

露江

お、肝田じゃねーか。
こんな所で何やってんだ?出歯亀か?

肝田

げっ…。鏡野……。
声がでかい……。

露江

覗きならアタシも混ぜろよー。

肝田

え?いや、あの、ちょっと……

露江

肝田はアタシより
背が低いから下な。
アタシは上から見るよ。

肝田

そこ……俺の場所……
てか近すぎ……

露江

ん?何か言った?

肝田

いや……その……何も……

露江

じゃあいいな。
早く覗こうぜ!

肝田

……はい




露江

Oh、どれどれ。
あー……。
ありゃ不味そうな雰囲気だねぇ……。








肝田

くそっ、鏡野のクセに、
この肝田 倶夫《かんだ つぐお》様の
場所を横取りするとは……。

肝田

ん?

肝田

鏡野の髪の毛が
俺の鼻先に……。

肝田

エエ匂いやぁ……。

肝田

はぁはぁはぁ……鏡野。
はぁはぁいい匂い……。

露江

どうした?
気分でも悪いのか?

肝田

あ、いや、大丈夫……かな。



露江

んー?





肝田

今まで気づかなかったけど、
鏡野って可愛い顔してるなぁ……。
それにスタイルもいいなぁ。
身長180cm近くあるんじゃないか?

肝田

170cm無い俺の心は
もうズタズタだ!!

露江

さっきから何チラチラ
こっちを見てんだ?
出歯亀する気無いなら、
帰りゃいいじゃん。

肝田

あ、いや、その……





露江

んー?

肝田
露江
露江

ははぁん…

露江

お、やべぇ、動きがあるぞ!
コッチ見てないで
中を見ろよ、肝田!

肝田

あ……うん……。









露江

おー……怒ってる怒ってる……

肝田

ち…近い
……さっきよりも

肝田

もう何もかもが
密着してるじゃないか……

肝田

って、あれ……?




露江

もうちょっと下じゃないと
よく見えないなぁ。

肝田

う…!





露江

そう、この位置この位置。

肝田

か……肩のあたりに
柔らかい感触が……

肝田

こ……これは…
もしかして……

肝田

鏡野のましゅまろー!?





肝田

はぁはぁはぁはぁ…

肝田

えっ!?

露江

ニコニコニコ

肝田

なんで……急に離れて?

露江

1000円。

肝田

え?

露江

両肩サービスを受けたいなら、
1000円頂きます♪

露江

ちなみに
お試しサービスでおしまいなら
500円頂きます♪

肝田

なんだよ!その初月無料サービスは!?

露江

んー?いいじゃない。

露江

それに、ちょっとくらいはハッピーになれたでしょ?

肝田

くっ……。

露江

で、どうするー?
500円にしとくー?




肝田

……。




肝田

……1000円でお願いします。

露江

オー!ブラボー!
まいどありぃ♪

露江

すごーい!
無課金から微課金への
階段を上ったね♪

肝田

え?あ?そう?
すごいかなぁ?

露江

うん、スッゴーいよ♪

肝田

うえへへ……。

露江

はい、じゃ続き続き♪

肝田

あ…ああ。

露江

よいしょっ、と。

肝田

おっほぉぉ!

肝田

この両肩にずっしりと来ながら、マシュマロのような柔らかさ……

肝田

たまらんッ!

露江

ラッキー♪
1000円貰った上に乳台ゲット!

露江

この体制、肩こるから助かるわー。

肝田

な…なんか言った?

露江

うん。ありがとね♪って。

肝田

うおおぉ!

露江

さぁて、どんな展開になるのかなぁ?



少女は


台にされた少年の背中に


片肘をつきながら、


職員室の中を伺う。












一方、その職員室の中では


ふたたび惨劇が幕を開けようとしていた。























女王と奴隷













つづく

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