おっはよーーーーー!!

とニコニコしながら少女は男の子をバシバシ叩いている。

ん…誰だよ…こんな朝っぱらから…

てかなんで病院…?

思考が混乱する、めまいがする。

得たいの知れない恐怖がこみ上げる。

じゃじゃーん!

そういって取り出したのが
真新しい日記帳だった。

なにこれ?

この日記にすべて書かれてるのだ!!


どや顔で少女は日記を手渡してきた。

………!

ほとんど白紙だった。
しかし最初の部分だけが自分の字で書かれていたのだ。

……………

そこにはこれまでの出来事、記憶のことが書かれていた。

3月28日

日記書いてあることが本当かどうかわからない。

だけど信じてみようと思う。

アヤメのことだけど昨日の俺は美化して書きすぎだ。

だけど、アヤメのおかげで少しは現状を受け入れることができた。

昨日の俺もそうだったのかな。

3月29日

俺はいったい何故ここにいるのだろうか

俺が聞いても言葉を濁される。

頭の怪我だってよくなってきているらしい。

最初はどれだけの傷でなぜ怪我をしたのだろう。


、、、、、このことを知るのが段々と怖くなってきた。

恐怖が消えない、怖い。

けどこればっか書いてるとアヤメが怒りそうだ。

アヤメは元気づけてくれた。ありがとう。

3月30日

今日はアヤメが明日、桜を見に行こうと誘ってきた。

桜といっても病院をでて直ぐのところらしい。

そういえば毎年家族で見に行った気がする。

、、、、家族。

どこにいるんだろう。わからないや。

とりあえず、明日は早く起きなくちゃ。

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