休憩時間
休憩時間
おい、マイク。
クラスメートの海がマイクに近づいてきた。
あっ、え〜っと。。。
おれ『海』だよ。
そうでしたカイ君でしたね。
海はマイクと同じぐらい背が高くスラリとしていた。そして高校生にしては脂っこくなく清潔なイメージだった。
今週末キャンプに行くんだけど
一緒に行く?
えっキャンプですか?
うん、兄貴が運転してくれるんだ。テントとかもあるし、寝袋も余分があるから貸せるよ。
どうする?今週末なんだけど。
ありがとうとございます。
もちろん行きます。
ねぇ京子ちゃん。
えっ??
あ、京子もくる。。。の?
最悪だよねこの聞かれかた。。。
えっ、いいよいいよ。男の子同士で行っといでよ。あははは。
京子は顔がひきつるのを自分で感じる。
えっ行きましょうよ一緒に京子ちゃんも。
またマイクの何も考えてない発言がでる。
人の心を読むってことしないのかなぁ?鈍感すぎるんだよマイク!
別に京子も来ていいよ。兄貴も彼女連れてくるし。
いいよいいよ悪いから。
そんな悪くないけど、だってガソリン代とか全部割り勘だから一人増えたらキャンプ代が安くなるし、車も5人乗れるし。
じゃー決まりましたね。京子ちゃんと僕行きます。よろしくお願いします。
また能天気にマイクが話を決めてしまう。
そしたら京子の家に土曜日の朝8時に迎えに行くよ。あっ、そうそう。京子は寝袋持ってきてよ。余分もうないから。
あれ、寝袋なんてあったかなぁ。。。
ブツッと小さく京子がそう呟くと。。。
大丈夫ですよ。もしなくても僕と京子ちゃんと一緒に寝れますから京子ちゃん小さいし。
ああ!あったあった!あったわ自分の寝袋わたし!
どんだけ私に恥かかせるのよ!本当に人の心読めてないわ!
それから3人は携帯番号を交換し、海は自分の席に戻っていった。
そうなんですね。
マイクが急に頷きながら言った。
何がそうなの?
もう京子ちゃん!
僕が誘ってあげたから京子ちゃんもキャンプに行けるんですよ。
えっ、何言ってんの私は行きたいなんて一言も言ってないけど!マイクが勝手に決めたんじゃん!
マイクが一人だとかわいそうだから行ってあげるんだよ!
マイクがなにやら疑うようないやらしい目を京子に向けたまま黙っていた。
な、なによ!
僕わかってますよ。
だからなにを?
京子ちゃんが海くんのこと好きだってこと。
このキャンプはチャンスですね。
僕がうまくやってあげますよ!
僕って本当に人の心を読むのが得意なんですよね〜。バレバレでした京子ちゃん。
。。。。。!
京子はなにも言葉にならなかった。