京子が帰ると言うと蘭とマイクも帰ると言い、結局3人は一緒にカラオケ店を出ることになった。
京子が帰ると言うと蘭とマイクも帰ると言い、結局3人は一緒にカラオケ店を出ることになった。
楽しかったですね。また3人で一緒に行きましょうね。
京子と蘭との関係が読めていないマイクがヘラヘラと言った。
アメリカ人ってみんなこう?
それとも男だから?
私はもう3人では行きたくないよ。
またまた蘭が自分勝手で人を傷つける発言をする。
私だってだよ!
えっどうしてですか?どうして3人はダメなんですか?
マイクだけがとぼけたように聞き返す。そして。。。
もしかして蘭ちゃんは京子ちゃんのことが嫌いだからですか?
と余分なことを付け足す。京子はムッとした。
ナニィ?
本人の前で聞くことかそれ?
えっ別に京子のこと嫌いじゃないよ。でも好きでもないけどね。
相変わらず蘭は人をバカにしたように答える。
私だって蘭のこと好きじゃないよ!だからマイクと2人で今度は行けばいいじゃん。
京子は感情的になる。
えっなに誤解してんのよ京子。
私は3人って言ったでしょ。だからマイクとも一緒にカラオケに行きたくないってことだよ。
『えええええ〜』
思いもよらない言葉に思わず大きい声を出したのはマイクだった。
へっ?
ど、どうしてですか蘭ちゃん?
だってマイクさぁ。。。
『歌が下手だもん』
往復ビンタをくらったぐらいマイクはショックだった。
えっ、ぼく、歌下手なの?
自分では上手い方に入っていると思っていただけにショックが隠しきれない。それを見た京子は自分以上にマイクがかわいそうになる。
おおおお。。。マイク。。。大丈夫か。。。
まっそういうこと。
それじゃ私さ、これからちょっと他に寄る所があるからここで別れるね。おさき〜。
大きな爆弾を落としておきながら相変わらずマイペースな蘭はそう言ってサッサとどこかへ消えていってしまった。
。。。
あのさマイク、蘭はいつもああいう勝手で嫌なやつなんだって、さっきも私が言ったでしょ。。。
まぁとにかくさ、気にしない方がいいからね。
さっきカラオケ店で京子が蘭の文句を言ったとき、友達のことを悪く言ってはいけないとマイクが言ったことを京子は言っている。
えっ、ぜんぜん気にしてませんよ。
そしたら意外にもマイクは明るくこう答えた。やっぱり能天気だ。
あっそ、よかった。
ところで京子ちゃん、ああいう女のことを英語でなんていうか知ってますか?
えっ『女??』
ああいうのを英語ではね。。。
『ビッチ』って言うんです。
!!!!
ひえええええ〜
。。。い、いつものマイクじゃない
相当怒ってるわ。。。
注:「ビッチ」使用上の注意を自分でよく考えてからお使いください。