さて、太郎君、少しの間、おやすみするんだ

太郎

あぁ、、、眠くなって、、お父さん、、お母さん、、、いやだ、、、

太郎は必死に寝まいと目を開けようとするが、やがて目を閉じる

睡眠針だ
君を殺すには段取りがまだ完璧じゃないからね、、、
ん?
なん、、、だ、、?

なんだ?じゃないわ!!
息子と命置いてけぇー!優男ー!!

とてつもない早さで現れた彩が、男の腕を掴んだ

つッッ
なんて力ですか!あなた!離してください!

太郎!?太郎!!
アンタ太郎に何したのよ!?

太郎に呼びかけるが、返事はない
その隙に彩の手を振りほどいた男

寝かしつけただけです!
まだ殺しちゃいないですから!

ならいいわ、、、
しかし、たいしたもんね、私を振り払うなんて
まったく男は見た目じゃないわね

そっくりそのまま返しますよ!

手首をブラブラさせながら彩が鼻で笑う

さて、最終通告、我が子と旦那にちょっかいかけるなら、首へしおるわよ?物理的に

まったく、旦那さんに似て物騒な方ですね
まぁ、、

大量虐殺者の旦那さんにはお似合いですね?

アンタ何、、、言って、、、?

そのまんまの意味です
よく隠し通してましたよ、夜太さん、、

ふざけないで!夜太が、、、
夜太が大量虐殺者だなんて、、

私が嘘を付いてどうするですか?
あなた達の子を殺そうとしている私が、、
間違いなく、あなたの旦那さん、夜太さんは恐ろしいくらい人殺しをしてます、その証拠があの「殺気」です、あなたも感じたでしょう?
あの凶々しい殺意、

じゃ、、あのありえない「殺気」は、、

そう、私はあんなに凶々しくありません
あなたの旦那さんの「殺気」です
ちなみに私は夜太さんの後輩にあたりますね

まったく、あの馬鹿、、、
ずいぶん大きい隠し事してわけね、、

まぁ、知らぬはあなただけです、
まぁ知った所であなたを殺すだけですけど、、

アンタさっきから殺す、殺すって言ってるけど、、、簡単にはいかないわよ?

いや、スグ死ぬますよ?

笑顔のまま、彩に無数の針をなげつける男

あ、、、あ、、う、、、
ああ、、、

体中に針が刺さり、彩はその場に倒れ込む

ほら死んだ、、、
太郎君、あんなお母さんの姿見る事なく済んでよかったね

男は眠る太郎に小さく呟いた

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