俺たちは勇者の言う通り二手に分かれた。
二手に分かれるぞ!!
エルノ、サシャ、血眼のメテオは青のドラゴン。リーナ、アバルダは俺と一緒に赤いドラゴンだ!
やはりこいつが司令塔か・・・
俺たちは勇者の言う通り二手に分かれた。
近くで見るとでかいな・・・
ばか!
よけろ!
がああ!!
目の前でサシャが攻撃を受けた。
ぐっ・・・
サシャの体力は三分の一を削られていた。
なんだ、こいつのパワーは!
騎士のジョブのサシャでさえあんなにダメージを・・・
おそらく他のプレイヤーが受けたらワンキルだ。回避して様子を見るしか・・・
当たって砕けろだ!
おおおおお!
待て、エルノ!!!
がああ!!
よけろ!!!
なっ!
ごめん・・・
エルノの体は光の粒子になって消えた。
エル・・・ノ・・・
いやああああ!!!
落ち着けサシャ!
許さない、絶対!
なぜこんなに感情的なんだ?
もちろん、よりリアルに見せるために必要ではあるが、CPはただのプログラムにしか過ぎないはずだ。まるでホントに死ぬような・・・
よくもエルノを!!!
ああああ!
むやみに攻撃するな!
いや、待て。
思っていたよりダメージを受けている・・・
がががっががが!!!!
炎の竜巻!?
あああああ!!!!
・・・
しっかりしろ!
サシャ!
ごめん・・・
サシャは光となった・・・
うそだろ!
あっちの陣営は?
二人しかいない・・・
ぐうあああああ!!!!
ブラックホールだとっ!!!
・・・・
・・・・
二人はそのブラックホールに吸い込まれた。
・・・
・・・
つんだ・・・
まだだ、あきらめるな!
奇跡は起きるはずだ!
呪文だ、何かあるはずだ!
そもそも、どうやって呪文を使えばいいんだ!?
・・・
・・・
ああああ!!
ここは・・・
俺は見覚えのある場所にいた。
そう、ここはピトにあったところだ。
なんだ、思ったよりあっけなかったなー
なんだあの設定は!!!
言わなかった?
僕のゲームは難しいって。
それと、ゲージも一つダウンだね~
いくらなんでも、あの設定は無理げーだ!
そもそもチュートリアルのようなものがなかった・・・
でも、君も言ってたじゃない、100%負けるゲームなんて存在しないって!
・・・
すると目の前に、continueとnext gameの文字が出てきた。
ゲームに失敗したら、二つの選択肢が与えられるよ!
先程のゲームをやるか、次のゲームに行くか。
ピトの発言からするに、やはり先程のゲームはクリア可能だ。次のゲームが先程のゲームより簡単だとは思えない。一回経験しているゲームだ、まだやりやすいだろう。
いや、それ以前に俺のプライドが許さない!
その顔は決まったようだね!
ああ、こんてぃにゅーで頼む。
英語が苦手な俺はカタコトに言った。