リーナ

大丈夫?

血眼のメテオ

ああ、大丈夫だ。

もうこの光景は5回目だ。

つまり俺は計4回、このゲームで死んでいる。

しかし、無駄死になど俺はしないさ、ちゃんとこの4回の死ぬまでの時間で様々な情報収集、キャラクターやボスの能力や動作、攻略の仕方。

そして、この初見殺しの無理ゲーをこの5回目で攻略できると俺は自負している。

血眼のメテオ

勇者、ちょっと作戦がある。
話を聞いてくれ!

勇者君

ああ、お前からの案なんて珍しいな。

そう、一番のキーポイントとなるのは指示塔の勇者だ。
一番能力が高いわりに、他者に対する的確な指示ができていない。
つまり、部活でいうと、エースであるがリーダーではない。

勇者君

わかった、君を信じてみよう。

血眼のメテオ

ああ、頼む。

俺は「予測魔術」という未来を予測する嘘の能力を勇者に信じさせた。
もちろん、この勇者が騙され易い性格と知っての上、
うまく嘘をついたからこそできたことだ。

リーダーである勇者はこのグループの中で一番の信頼を受けている、つまりこいつを使えば全てがうまくいく。

勇者君

みんな、聞いてくれ!
前回の闘いで血眼のメテオが「予測魔術」という新しい技を覚えたらしい。

アバルダ

そんな、便利な魔術なんかあるの?
聞いたことないんだけど・・・

サシャ

たしかに、しかもよりによってメテオとか信じらんないし・・・

血眼のメテオ

俺の信頼のなさ!

勇者君

でもこんな大事な時に嘘つく奴なんかいないだろ?

サシャ

まあ、それもそうだけどさ

リーナ

そうそう、最後の闘いなんだよ?
みんなで一致団結しようよ!

血眼のメテオ

さすがヒロイン、女神に見えるぜ

勇者君

そこでだ、今回の指示には血眼のメテオにやってもらおうと思う。

エルノ

はあ?
ラスボス戦なんだから今までと同じように勇者がやった方がいいでしょ!

血眼のメテオ

まあ、俺を信じてみろよ!

エルノ

信じらんないから言ってるんでしょうが!

血眼のメテオ

俺の信頼のなさ!

勇者君

まあまあ、危なくなったら俺が指示するよ!

血眼のメテオ

さすが勇者、名前は伊達ではないな

エルノ

まあ、それなら

これで俺は、指示塔の役割を奪った。

勇者君

戦いの前に各々持ち物や装備のチェックをしてくれ!

血眼のメテオ

その前にみんなに聞いてもらいことがある。
さっきその能力を使って見たんだ。

勇者君

それでどうだったんだ?

血眼のメテオ

ボスは赤いドラゴンと青いドラゴン、攻撃力はワンキルレベルの高さだ。
そこでみんなに作戦がある・・・

俺は4回死んだ経験を踏まえて、敵の情報、闘い方、技のかわし方を伝授した。

勇者君

皆、準備できたか?

血眼のメテオ

準備は完璧だ!

勇者君

絶対勝とうぜこの勝負!

ドラゴン(赤)

・・・

ドラゴン (青)

・・・

エルノ

本当にドラゴン二体・・・

サシャ

これならいける!

血眼のメテオ

最初は信じなくったていいさ、でも現実に俺が言っていたことが当たると、それを信じざるおえなくなる。

血眼のメテオ

そして、皆が俺を信じたとき、このゲームの俺の勝利は決まる!

血眼のメテオ

作戦通り行くぞ!

作戦はこうだ。

まずは二手に分かれる。
攻撃型のチーム、メンバーは勇者、リーナ、サシャ。
防御型のチーム、メンバーはエルノ、アバルダ、俺。

ドラゴンの弱点である物理攻撃による防御力の弱さをねらいとし、まず攻撃型のチームが赤ドラゴンと戦う。一方で防御型のチームは青ドラゴンと戦い、時間稼ぎをする。
防御型のチームが青ドラゴンに負ける前に攻撃型のチームが赤ドラゴンを倒せれば俺らの勝ち、その逆だと負ける。

ポイントとしてはエルノ以外がドラゴンの攻撃をくらうとやられるということ。
しかし、ドラゴンが攻撃する前に瞬きをするという行動がわかっていたためそれを注意すれば、俺以外のスターテスなら簡単に避けることが可能だ。
また、ドラゴンの必殺技の避け方はドラゴンの懐に身を隠すことである。技を出してくるタイミングは鳴き声のトーンの低さと目の色が変化することでわかる。

ドラゴン (青)

・・・

血眼のメテオ

まずは持久戦の始まりだ!

血眼のメテオ

エルノ、前方で攻撃を避けてくれ!

エルノ

OK、任せて!

血眼のメテオ

アバルダ、ドラゴンに麻痺を与えてやれ!

アバルダ

わかった、わかったー

アバルダ

まひまひまひ~

血眼のメテオ

テキトーだな!

こうして俺らの戦いが始まった。

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