2025年4月9日(水)
8:45 AM
















とある高校の1日。














































結局あの中にはなかった……。

一体どこに隠したんだ……?

若葉下

みんな、おはよう。

うぁぁ……。
若ハゲの古文かぁ。
ダルっ……。

最近、あまり眠れてないし、
擬似愛想睡眠法で寝ておくかな。

スヤァ

若葉下

新学年が始まって間もない
微妙なタイミングだが、
今日は転校生を紹介するぞ。

若葉下

はいはい、静かに―。

若葉下

では入りなさい、大林くん。

はい。

優一

みなさん、こんにちは。

あら♡かわいい!

ぐふふふ……。
悪くないスペックのようだが
このクラスは俺様のモノだ。

チッ、ガキじゃねぇか。



優一

大林 優一です。
前の学校ではベビーフェイスって呼ばれてました。

優一

仲良くして下さい。
よろしくお願い致します。

若葉下

大林くんは3月の末にこの辺に引っ越してきたのだが、転入書類に不備があってな。

優一

あれ?

若葉下

……それで、今日からの登校となったのだ。

スヤァ

優一

あの娘、この前の娘だ!






優一

あの娘と同じクラス……。
これはきっと運命に違いない!





若葉下

えっと…席はだな……。
あそこだ、住吉の隣だ。





と、先生が指したその先は……。




スヤァ

優一

やった!あの娘の隣だ。
住吉さんっていうのかー!

若葉下

さ、席について。
授業を始めるぞ。

優一

はい!

優一

ヨロシク、住吉さん。

優一

この前の晩はどうも。

こ、この前の『晩』ですって!?

うあぁぁぁ!!!
転校初日に
いきなり上位に立たれた!!

へぇ〜。
見かけによらずやるじゃん。
見直しちった。

ふん、俺だってこの前の晩は
徹夜で勉強だぜ!

若葉下




優一

血がでてたみたいだけど、
大丈夫だった?

スヤァ

す、住吉さん、見た目によらず
貞操は堅かったようね。

若葉下




優一

僕もこんなこと初めてだから驚いたよ。

スヤァ

お互い……はじめて同士!?

若葉下






優一

あの血、僕のせいだよね……

スヤァ

いやぁ、月に一回のヤツかもしれないぞ?

若葉下






優一

……責任とるよ。

せ……責任ですって!?

その潔さ、男らしい。

おいおい。
もう少し遊んだって
いいと思うぞ。

若葉下






優一

住……吉…さん……?

スヤァ

優一

あれ……もしかして……寝て……。






若葉下
若葉下







若葉下

……先生、風紀委員会の
担当教員なんだけどぉ……




若葉下

オマエら二人とも放課後職員室に来やがれ!

うわぁぁ!
若ハゲがマジハゲに
クラスチェンジしたぁ!

優一

え?え?なんで?

まさか、初日から
学級委員の指名じゃ
あるまいな……。

スヤァ

若葉下

今日の授業は以上だ!
あとは自習!!!

……んー?
なんか騒がしいな……。

あれ?
若ハゲもいない。
授業おしまい?

じー……。

じー……。

じー……。

ジー……。

って、うぉおい。
なんでお前らこっち見てんだ?

怒鳴り散らされて―のか!?

ひっ……。

優一

こんにちは、住吉さん。

………。

優一

ニコッ

………。

優一

………。

げぇ!!!

優一

その様子だと覚えてくれてたのかな?

ちょ…ちょ……ちょ………

ちょっと
ツラ貸せやぁ!!!

キャー!!
不純異性交遊よー!

ぬあぁぁ!
目の前で見せつけてくれるなァ!!

あらら、
どうなっちゃうのかしら、
これ。

……。

まだ授業中だ!




















転校生との秘めたる夜










つづく

第2話 転校生との秘めたる夜

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