2025年3月26日(水)
10:30 PM


































まだ人影も多いオフィス街の一角。
























































































とあるビルの一室にて。











































































それは起こった。














































































いたか!?

いや、こっちはダメだ!

ちきしょう、どこ行きやがった!!

……ん?

ったく、何グダグダやってんだ。

お、お頭……

早えとこ見つけろ。

明日のお天道様も
拝みたいならな。

へ、

へい!









ったく、使えない部下を持つと苦労するぜ。

なぁ?
そう思うだろ?
ネズミさんよ。






!!!








ダンマリか……。
まあいい。

俺はヤツラとは違うぜ。
簡単に逃げられると思うなよ?









すっ……。

クッ!
こんなところで閃光弾だと!?
目眩ましのつもりか!!




チッ!
逃がすか!!!
足音のうるさい
ネズミめ!!!




ナメんなぁ!!

!!!
























やったか?








ようやく見えるようになってきたな……。

お頭ぁ!!
さっきの音は!?

遅ェ。

す、すんません。

この先にネズミの死体が
あるか見てこい。

へい!










んー?
何だこりゃぁ?

お頭ぁ、変な人形があるだけですぜ!

バカな!

本当ですって、ホラこれ。

空蝉……だと?

ん?





他には何もありやせんぜ、お頭。

本当にネズミかもしれませんぜ。





……あぁ、よくわかった。

今までご苦労だったな。

え?

お、おか……










片付けろ、タモガミ

田母神

畏まりました。

それから……。
ブラボーフェスティバルに
伝えておけ。

滴るネズミの血を
全て搾り取れ、
とな。

田母神

御意に。







チラッ

……ネズミじゃねぇな。
子猫だったか。








































ハァハァ……。

優一

もしもし、お母さん?
いま塾の帰りだよ。
もうすぐ着くよ。

!!!

優一

うわっ!

キャッ!

優一

いててて……。
ごめんなさい、よそ見してて。

優一

あれ、君……。






……ててて……。







優一

こんな夜中に可愛い女の子!







優一

あ、あの、大丈夫?








キッ!

優一

ひぃぃ……怒ってる!

歩きスマホしてんじゃねぇ!
アブねぇだろ!!!

優一

ご、ごめんなさい……。

わかったら、
さっさとあっち行け!!!

優一

あ、でも、僕のうち、こっち……

うるせぇ!!

優一

ひぃぃ…ごめんなさーい!!!




















家と逆方向で悪いな……。
だが、巻き込むわけにはいかない……。

クッ……。

早く止血しないと……。

……ねぇ、だいちゃん。

……アタシ、間違ってないよね?








































優一

ごめんなさい、ちょっと遅くなります。
うん。うん。じゃ。








優一

あの娘、腕怪我してたけど
大丈夫かなぁ……。





















曲がり角の出会い
















つづく

第1話 曲がり角の出会い

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