僕たち人間は皆等しく、ある悪魔にとりつかれている。
僕たちは常に変化し続けている。
さて、変化を望まないことは悪いことなのか。
いや。本質はその善悪にあるのではない。
そもそも僕らは、悪魔に"変化を望むこと"を強要されている。
その悪魔は、"飽き"と呼ばれているものだ。
だけれど、怖い。
変わるのは、怖い。
変わる前の思いがいつか風化してしまうのかと思うと、怖い。
変わる前の思いを掘り起こそうとしても、そこには大抵残骸しか残っていないから、辛い。
それでも変わり続けてしまうから、辛い。