ピィタァパンの絶望
案その1 ネバーランドパトロール

ペテロ

・・・本当だったんだ

ベル

言っただろう、夢は現、現は夢ってね

ペテロ

・・・ねえ、ここで僕は何をすればいいの?

ベル

簡単簡単。ぱぱっとこのネバーランドをパトロールして、問題があればぱぱっと解決。それだけさ

ペテロ

ここがどこかも分からないんだけど

ベル

それは心配いらないさ。私が案内するからね

ペテロ

人の名前を何度も間違える妖精さんは、信用出来ない

ベル

手厳しいなピーター。そんな事言わないでおくれよ

ペテロ

・・・で、どこに行けばいいの、ティンク?

ベル

ふふ、そうだねぇ・・・手始めに、人魚の入江にでも行ってみようか

ペテロ

人魚の入江・・・案内して

ベル

分かっているよ、私のピーター。さあ、こっちだ


ペテロ(ピーター・パン)

ペテロ

投身自殺を図ったら何故かネバーランドに飛ばされた。現に絶望した少年。出会って早々ティンクから「ピーター」と呼び間違えられ混乱中。痛みを感じない。



ベル(ティンカー・ベル)

ベル

ペテロを保護した妖精。見た目は20代そこそこの男性。言動は非常に子供っぽく、演技がかった口調で話す。下心を持ってピーターに近づく輩は許さない。

案その2 キャプテン・フックとの邂逅

フック

ほお、お前が新しいピーターパンか・・・初にお目にかかる、私はキャプテン・フックだ。以後お見知り置きを

ペテロ

キャプテン・フック・・・そこまで原作に忠実なんだ

フック

その言い方・・・今回のパンはなかなか現実主義だな

ペテロ

ここは夢の中なんだろう。ティンクはここも現実だと言うけど、僕は夢だと思ってるから

フック

そうか。まあ、お前がこの世界をどう捉えるかなんて、私がどうこう言えたわけじゃないが・・・これから最大の敵になるお前に、一つ教えてやろう

ペテロ

・・・何?

フック

反応薄いな・・・本当に、お前のようなピーターパンは初めてだ。お前にとって、最大の敵は私だけではない。私を倒したその時・・・いや、もしかしたらそれより前に、そいつは目覚める。今までのピーターパンの殆どは、皆そいつにやられた。私が手を下すこと無くな

ペテロ

そう。なら、そいつも倒すまでだ。原作にいなかった敵なんて、ワクワクする

フック

本当にそう思っているようには見えないな。まあ、今回のパンはそこそこやってくれるんじゃないか?・・・いい人選だーー

ベル

ピーター!!

ペテロ

ティンク・・・

フック

やあ、ティンク。久しぶりだね

ベル

フック・・・お前、ピーターに何か変なことを吹き込んだり・・・!

フック

してないしてない。本当の敵が私以外にもいること以外はね?

ベル

お前・・・!!

フック

おっと、出航の時間だ。それじゃあ、パン、また会おう。次は敵として

ベル

!ピーター避けろ!!

ペテロ

っ!!

フック

おや、惜しい。もう少しで首を落とせたのに・・・

ベル

フック!!

フック

ティンクを怒らせると面倒なんでね・・・お前達、餌の時間だ

ベル

なっ・・・ピーター、逃げるぞ!!

ペテロ

えっ

ベル

今の君じゃ、海賊たちには敵わない!!

ペテロ

・・・わかった

フック

くっくっく・・・次会える時を、楽しみにしているよ・・・ペテロ

ペテロ

なんで、僕の名前・・・

ベル

ピーター!!

フック

・・・・・・

ヴゥゥゥ・・・

フック

遅いぞ。餌が逃げてしまった・・・

ヴゥゥゥ・・・

フック

・・・欲しいな、今回のピーターパン・・・

スミ―

船長、追わせますか?

フック

いや、いい。スミー、すぐに航海の準備を

スミ―

わかりました・・・

フック

・・・スミー、ちょっと

スミ―

はい・・・?

フック

今回は多分・・・簡単にはいかない。次パンに会ったら、問答無用で殺してしまってかまわない

スミ―

良いのですか?

フック

ここに来たということは、つまり大人にはなりたくないということだ。アレが目覚める前に、終わらせてやれ・・・できるだけ綺麗にな

スミ―

・・・・・・ずいぶんとご執心ですね

フック

何だ、嫉妬か?

スミ―

違います

フック

・・・スミー、お前は何か勘違いしているようだが・・・今回のピーターパンを引き入れたところで、お前の立ち位置は変わらない。キャプテン・フックの側近はミスター・スミーにしか勤まらない。いつの時代、どんな時系列でもな

スミ―

・・・恐縮です

フック

そんなに畏まる必要はない。頭が部下を大切にするのは当たり前のことだろう・・・愛しているよ、ミスター・スミー

スミ―

・・・・・・変なこと言わないでください・・・失礼いたします

フック

・・・・・・はて、何か悪いことを言っただろうか・・・まあ良い。それよりも次の目的地だ――

キャプテン・フック

フック

ネバーランドに住む唯一の大人。この世界のことを知り尽くしている模様。何をやるにも気怠げ。楽しそうにするのはピーターパンと戦っているときのみ。右手は自分で切り落とした。

ミスター・スミ―

スミ―

キャプテン・フックの側近。フックにものすごい忠誠心を見せている。感情表現が苦手。フックから思わせぶりな態度(無自覚)をされると、どうしていいかわからなくなる。

まだ案の段階ですが・・・これは書きたいなって思ってます。

シリーズ化とかしたら「あ、あれか。」とでも思って目を通してくださると幸いです・・・!

ここまでお読みいただきありがとうございました!!

ピィタァパンの絶望 案まとめ

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