沖縄心霊体験
ー其の三ー











管理人さんの














という言葉が引っかかりつつも、私はガマの中へと入って行った。













想像していた普通の洞窟の入り口とは違い、地下室に入って行くように少し螺旋となった階段を一歩一歩下りて行く。





少し進んだだけで光は届かなくなり、周囲は闇に包まれた。






そのまま階段を下りていくと、数枚の案内板が現れた。













「病棟跡」「悩症患者棟跡」と文字が書かれており、その全ては左側に位置していた。






私は右側の壁に設置された手すりを掴みがなら、さらに奥に下っていく。










しばらく進むと、少し空間が広くなった。







そしてそこには「死体置場」と書かれた看板が建っていたのだ。







カズリー

……………!!!









何か嫌な予感がした私は、入口に戻ろうと踵を返した瞬間。







手すりを掴んでいた手が、何かに強く引っ張られた。






カズリー

何だ!!







と、叫びながら振りほどくと、手はすぐに軽くなった。






しかし次の瞬間、私は目を疑った。






引っ張られた方向は、手すりのついている





「壁」




なのだ………。









しかも腕を引かれた距離では、明らかに壁に腕が入り込んでいるのだ。






混乱しつつも、背筋に寒いものが走った瞬間、私の背後にある出口方面(ここから約200メートル先に出口がある)から、何か聞こえてきた。





















私は夢中で入り口に向けて駆けだした。









ー続くー










ももママ

あああー…!
怖いよカズリー!!
書きながら私も鳥肌が止まらないよぉぉぉ!

カズリー

ももの身に何も起こらなければいいけどね。
怖いのはまだまだこれからだよ。









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