6月2日

後から「この程度の問題なら勉強しとけばよかった」と思う、そんなテスト週間も佳境にさしかかっていた。
放課後、にーのと廊下を歩いていると。

犬伊

あれ、先輩、何してるんですか

光圀

あら、テストお疲れ
調子はどう?

犬伊

まあまあ、ってとこですかね

新乃

・・・

光圀

新乃くんは思わしくないみたいね?
仕方ないわね、あたしが教えてあげようかしら?

新乃

・・・

光圀

やあね、冗談よ
そんな顔しなくっていいじゃない

光圀

3週間後にはもう体育祭よ
テスト中なのに体育祭の準備しなくちゃならないの
夜遅くまでテストに準備で夜更かしして、肌荒れちゃって仕方ないんだから

犬伊

それは、その、大変そうですね

光圀

ほんとよーまったく
あんたたちの若いエキス分けなさいよ

犬伊

え?

新乃

・・・

光圀

冗談よ
あ、会長〜〜〜

光圀先輩は橘会長を見つけると走って行ってしまった。
騒がしい人だな。

犬伊

あーでも俺もなんか疲れたなあ

新乃

・・・

犬伊

にーの、甘いのちょうだい?

新乃

・・・

犬伊

ウンウン
俺もにーのに甘いのあげる

犬伊

よし
じゃあ帰ろっか

新乃

・・・

テストも残すところあと一日。
残りも頑張ろう。

つづく

テストラス日だよー。

光圀

また見るわよね?

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