初登校日の朝
初登校日の朝
マイクと京子は家を出た。
これから二人は電車に乗って一緒に高校まで通うのだ。
すごく楽しみです!
マイクは憧れの日本での高校生活に興奮していた。
うれしいです!電車通学。
僕はアメリカでは車で通っていますから。
いいなぁ車で通学かぁ。
車で通学はつまらないですよ。
いろいろな人に会える電車通学のほうがよっぽどエキサイティングです。
と、マイクがはしゃいでいたのは駅に着くまでの短い間だけだった。
噂では聞いていた日本の通勤ラッシュ
マイクは....ひるんだ....
こ...こわい
僕たちの乗る電車もあんなに一杯なんですか?
ま〜ね
....。
あのさぁマイク。
はい....
言っとくけど、気をつけないと痴漢に間違われるからね。
えっ!チカン....
うん「チカン」
チカンって....
どういう意味ですか?
それは「チカン」っていう意味だよ。
ピタッ!
タカタカタカ....
マイクは急に立ち止まり素早く携帯で「チカン」を検索し始めた。
それも混んでる通路の真ん中で....
それも人にドンドンぶつかられながら...
....。
他人の振りしてさっさと行こ。
京子はマイクを置いて歩き出そうとした。
と、その時!
僕は違います!
僕は違いますよぉぉぉぉ〜
マイクが怒鳴った...
それも英語で...
ぼ...僕は違います...
も〜絶対
他人のふり...
つづく...