ノルは、自分の首元に手を添えると、口を開いた。


NOL

「ここはその…
 恥ずかしいところだから触っちゃ   ダメだ」  

島 達己

「恥ずかしいところ?」             


思わず聞き返す島に、コクリと頷き返すノル。


NOL

「俺の惑星(ホシ)の生体は ここに神経が
 集中してる」  


ノルは、自身の首の白い菱形が連なったタトゥを示す。


NOL

「この部分はフェロモンを分泌する   発生した体臭は個体によって違う

 他の箇所より …過敏」

島 達己

成程 それで…           



島は、先程ノルから感じた『良い香り』を思い出した。
個体差があるようだが、これがノルの香りなのだろう。

島 達己

ふーん それにしても 過敏 か…           


島 達己

そう言われると 触れたくなっちゃうよね           


未だ、自分の腕の中にいるノルとの距離は近い。
数センチ手を伸ばせば、触れられる。

触る

島 達己

これはもう 触るしかないでしょ           


3-2:ノルの秘密(マッサージ)

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