ついてても異世界なら良いんじゃない?
ついてても異世界なら良いんじゃない?
異世界の始まり-2-
それが異質に映ったのは、けして、手足のせいではない
それは、カエルのような顔をしていた
それは、緑色の肌をしていた
そう気付く間もなく、それは、人間に変わっていった
叔父と叔母は、あるとき、窓から見える光を追いかけて家を出た
そして、朝、何も無かったように、帰ってきた
表情一つ変えずに
俺は聞いた、何かあったのと
叔父と叔母は無表情でこちらを見た後、口を開き、所々聞こえる、意味のわからない言葉(いや、それはただの音だった)を口から出したまま、薄暗い部屋に入っていった
それからだ、叔父と叔母は、俺の知っている叔父と叔母ではなくなってしまったのは
それが、今目の前で食事をしている
何度もフォークを落とし、たどたどしい手つきで料理を突き刺し、時々緑になる口元に、食物を押し込んで、、、
吐き気がする
部屋中に魚の腐った様な臭いがかすかにする、もちろん叔父と叔母だ
俺は幼い頃親を亡くしこの二人に育てられた、今はこの世界のどこかにいる親戚の幼い女の子と、この二人の他に肉親はいない
だけれども、もう、恐怖で俺の精神は持たない
昨日家で飼っていた、ミルクを出してくれる貴重なヤギが、この二人に触れた
そのヤギは一瞬声にならない声を発したかと思うと、厩舎に自ら帰っていった
今日餌をやりに行ったら、ヤギは消えていて
その代わり、魚の様な顔をした、足の長い謎の生き物が四つん這いでそこにいた
多分アレはうちのヤギだろう
もしかして、俺もいつかはそうなってしまうのか?
そして今日は叔父と叔母がしきりとこちらを見ている様な気がする
怖い、怖い怖い、怖い、怖い怖い、怖い、怖い怖い、怖い、怖い怖い、怖い、怖い怖い、
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
食事が終わって、叔父が俺に近ずいて来る、無表情なカエルガオノマンマデ
俺はその意味が直感的に分かってしまった
俺を叔父や叔母と同じ様にする気だ
もう、、、だめだ、、、身体が動かない、、、どんどん叔父が近ずいて来る!!
その時だ、扉をたたく音がしたのは
仲間か?二人では飽き足らず、仲間もつれて俺をどうするつもりだ?
誰もいませんかーーー?おっかしいなぁ?人の気配はするんだけどにゃぁ???
人だ!この人里離れた家で、久しぶりに人の声を聞いた!!
あ?あれ?身体が動く?
叔父が俺に触れようとするその瞬間、俺は叔父の手をかわし、椅子から離れて、扉の方へ逃げた!
叔父と叔母に気付かれないように何気ないふりで、扉の向こうへ応える
あの、どちら様でしょうか?何か用事でも?
あ、いたいたーーー、ナオト、いたよー人!
お、女の子か!それともう一人いるみたいだ
俺たち、サイラスに行く途中で、もう日が暮れてきて、野宿をするところがこの辺りになさそうなんです、今夜だけでも泊めてくれませんか?
男の声だ!
わかりました、少し待っていて下さいね
俺はこの声に一縷の望みを託すことにした、、、
いやぁ、久々のまともな夕食だったねぇナオトっ
女が機嫌よく言う、服からして子供の頃に何かの本で見た、魔導師のようだけれど、何処となく神官のような感じもする、不思議な服をまとっている、かなり美人というか、かわいい
いやぁ、やっぱり、ただの肉塊じゃない、ちゃんと料理されたごはんはちがうな
男は満面の笑みで女の頭を撫でていた
みると、
これも子供の頃に本で見た戦士の服?いや、鎧というのか!それを身に纏っていて、素人目にも相当重そうな予想は出来るが、そのまま何事も無いように出された食事をペロッと平らげていた
かなり身体が大きく強そうな感じがする
お二人は戦士のようですが、どうしてこの地域へ?何か戦争でもあったのですか?
そう聞くと、二人は不思議そうに目を合わせ、男が答えた
いやぁ、俺らちょっとした冒険者なんですが、街から遠く離れちゃって
今から帰るところなんだよっ
女が続けていう
こういう人里離れた一軒家は、昔からよく盗賊が現れると聞く、根城にするためだ、しかしこの二人を見て俺は何か、安心するものを感じる
どうやらこの二人は悪い奴らではなさそうだ、そんな予感がする
はぁ、そうなんですか、それは大変でしたね、お疲れのようですから、こんな何も無い家ですけれど、ごゆっくり休んでください
俺の独断で2人を泊める事にした、叔父と叔母はこの2人を迎え入れて振り向いた時には、どうやってか分からないけれど、どこかに行ってしまったようだった
ひとしきり冒険の話を聞いて久しぶりに人の声を聞いて楽しんだ後、、ベッドの用意をして来客用の部屋に2人を通した
叔父と叔母がいなくなった、これは、もう安心と言う事なのか?
そんなことを考えていたら、家の中から何か物音がする
何かが軋むような音だ!まさか、また何か異変が!?もう叔父と叔母が帰ってきたのか?
聞き耳を立てて、音のする方を探る
恐る恐る歩きながら音が聞こえるところを探していると、来客用の部屋だった
今は危機的状況なのは変わり無いので、悪いが聞き耳を立てさせてもらう
2人を疑うわけでは無いが、この家だ、来客が被害にあわないとも限らない
そうしてると、この田舎の薄い扉から2人の声がしてきた
疲れたねーナオトーーー、んーふかふかのベットで寝るのって何日ぶりだろーーー
いいよなぁ、お前は、俺なんかマンションでは万年床だったんだからなぁ、ベットなんて初めてだよ
ん?マンション?万年床?聞いたことの無い言葉が聞こえてくる
本当にいったいこの2人は何者なんだ?
おおーいリリー、飛び跳ねるなよ、この家のベットなんだら、壊したらどうすんだ
へへー平気だよー、このベット結構丈夫みたいだよーーー、ほらーナオトもやってごらんよーー
壊れたら弁償はしてもらおう、、、
ばーっか、そんな子供みたいなことできるかっての、おまえは本当に無邪気だなぁ
ん、ふっふーーー、そんなボクが可愛くってしょうがないくせにぃーー
やはりこの2人は付き合っているのか、はぁ、女の子、可愛かったんだけどなぁ
くぅぅーーー、お前はーーー、そんな薄い格好で抱きついてくるなーーー!
えへへ、もしかしてナオト、ムラムラきてるぅ?くププ
えーーーぃ!お前なんかひん剥いて、こうしてやるーーー!
きゃぁぁ!ナオトのエッチーーー
男に女の子が暴力を振るわれているのか!
あの2人、仲がいいように見えたんだが気のせいなのか?
た、助けるべきか?で、でも、あの戦士に俺なんかが到底勝てそうに無い
しかも俺は全くの赤の他人だし、うーんうーん
うん、あ、あ、あぁぁん、な、ナオトー、ん、んんっ、激しすぎだよーーー
女の子は相当弱ってきているようだ、よほど苦しい拷問か何かにあっているらしい
へへ、すまないな、久しぶりに野宿じゃ無いところなんで、歯止めがきかなくってさ
あーーーんっ、もっとやさしくしてぇ、あつっ、あっ!そんな、奥まで!だ、ダメ
奥?何のことだ?俺は拷問のことなんて知るような都会には住んではいないが、予想できなさすぎる!?
だけれども、この部屋の激しく軋む音!
それでこの拷問は物凄くきついものだということだけは分かる!
この女の子が何をしたかは知らないけれど、俺の家で、血みどろの拷問だけはやめてくれ!
ほら、ここだろう?リリーの感じるところは、フフ、もっとここをついてやろうか?ここに出して欲しいのか?
あ、あ、あ、、ナオト!ナオト!だ、ダメ、そこをグリグリされたら、あんっ、や、ヤバイよ、中から来ちゃうよーーー
男は見かけと違い、相当サデステックな性格のようで、女の子の痛いところを執拗に責め立てている
ヒドイ!こんなにヒドイ人を知ったのは生まれて初めてだ
女の子はもう限界で、叫び声が朦朧となってきている、辛いだろうが俺にはどうすることも出来ない!許してくれ!!
クッツ!もうダメだ!出すぞ、中に出すぞ!ッ!
!?
あーーん、お腹熱いよーーー、中でいっぱい出てるの、ナオトのがイッパイ、、、ボクも出るよーーー
謎の言葉とともに部屋の中は静まり返った、、、ん?彼女は?
もしかして、激しすぎる拷問のために死んでしまったのか?
どうしよう、この家で初めての死人を出してしまった!
俺がいるのに、家には俺という男がもう1人いるのに、あの鬼畜の所業を何1つ止められなかった、、、
女の子、、、可愛かったのにな、、、ゴメン!
俺、俺、、、
ん?部屋の中でまた女の子の声がする!?
生きていたのか!よかった!よかった!
でも、何故?
あーーん、ナオト、復活するの早いよーーー、ん、ん、まだ入れたままなのにーーー
んー、どうもこの世界に来てからなーんか絶倫なんだよなぁ、って言うか、いった後のリリーの顔見てたら、また、ヘヘ
バカーーーー、ん、チュウ、こんな時に反則ーーーーん
ん、リリーの唇、柔らかいな、ん、舌も、美味い、ほら、俺のツバ飲み込んで
んんん
なんだ、何をしているんだ!新手の拷問か!?
2回戦行くぞ!
やーーーん
ダメだ、音だけじゃ、何もわからない!
俺はこの家の者の権限だと思って、すこーし扉を開けて、中を覗き込む
幸いなことに、扉の対角線上にベットがあって、そこから中の様子を覗き見ることができた
ん?なんだ?
床には脱ぎ散らかした鎧や服、そして下着!?が散乱している
そしてベットの上には!
なんと、2つあるうちの1つのベットに、2人が裸で重なり合って、激しく動いていた
何をしているのか、よくわからない、、、
もうずっと先ほどからの声は、部屋中に響き渡っている
なんだか、2人が裸だと思うと、俺が痴漢のような気になってきた、違う!この危機的状況で自分の家の異変を確かめるのは正しいはずだ
でも何だろう?この、息が荒くなってくる感じは?ん?何か、俺のあそこが痛くてしょうがない
拷問の邪魔が入らないようにする、呪いの効果がこの部屋にあるという事か?
お、俺は負けないぞ、体温も上がってきて、身体が熱い、下半身はどんどん痛くなってきている、呪いは確実にこの部屋を覗いている俺に襲いかかってきている、だが!だが!
あ、あれ?俺はこんなに正義感や使命感が強かったのか
何故、こんなに強い思いでこの部屋を覗いているんだ?部屋の中の声が、さらに激しくなってきている、、、その度に体の変化が激しい、、、ズキンズキンする、、、
そのうち2人が体勢を変えて、起き上がってきた、どうやら、男が後ろで、女の子を抱えて、前にいる女の子に激しくこしを打ち付けているみたいだ
これが、新たな拷問なのか?人を手で殴るというような事を、体でやってるのか?
新しい!新しすぎる!?
いや、それとも男は都会人で、中央ではこの拷問が当たり前なのか!?
そうして、体の痛みと熱に耐え、部屋用のランプの明かり1つしかない暗闇に、ようやく目が慣れてきた時、俺が見たものはあまりにも衝撃的な光景だった!
男の前で激しい仕打ちに耐えている彼女の体の足の間に、俺と同じものがついていたのだ!!
え?え?
それは、俺が眠りについて朝起きた時のように、上を向いていてヌラヌラと濡れてはいたけれど、そして、俺のものよりもひと回り小さいけれど
確かに俺についている物と同じものだった!
ナンダコレハ!?
女の子の叫び声がひと際大きくなった後に、彼女は倒れて、男が頭を撫でている
そして、しばらく静かな時が来て男がベットから離れて、服を着、部屋の扉まで歩いてきた
俺は衝撃から抜けきれないまま、急いで部屋を出て、自分の部屋に行き、疲れ果てズキズキする下半身のまま眠りについた
うとうとする意識の中で、男が水を求める俺を呼ぶ声が聞こえた
あれは、何だったんだろう?
俺が見たものは、、、
意識がどんどん遠くなっていく、、、
続く......