5月24日

まだ5月だというのにひどい暑さで、授業中は窓もワイシャツの前も全開にしたいくらいだった。

犬伊

こう暑くっちゃ・・・

和咲

クーラーつけてくれればいいのに

井崎

先生も汗だくだったね
意地はらないでクーラーつけて欲しいよ

赤崎

なあ、おい

犬伊

え?

和咲

うわ?!
ちょっと赤崎!!

赤崎

へへ、涼しくなったろ?

和咲

涼しくなったろ?
じゃ、ないよ!!
えいっ

赤崎

うわ、バカやめろって

赤崎と和咲の水掛け合戦が始まってしまった。

新乃

・・・

犬伊

あ、にーのっ!!

新乃

・・・

トイレの個室から出てきたにーのを、狙ったかのように赤崎と和咲の飛ばした水が襲いかかる。

和咲

うわ!!
ごめん新乃

赤崎

あ、悪いにーの

新乃

・・・

頭から水をかぶったにーの。
雫がポタポタとたれ落ちる。

井崎

二人ともおふざけが過ぎたね

犬伊

タオルあったかな?
って、あ、にーの
もしかして中にシャツとか着てない?

新乃

・・・

新乃

・・・

にーのはこくんと頷いた。

犬伊

あー、やっぱり
とりあえずこれ着て

犬伊

その・・・透けてるから

新乃

・・・

俺は着ていたワイシャツを脱いでにーのに押し付けた。
透けでたピンクは目に悪い。

井崎

犬伊、紳士だね

赤崎

いや、紳士ってか・・・

和咲

ワイシャツ渡して結局犬伊が上半身裸ってどう考えても変態だよ?!

和咲の説明的なツッコミがトイレ中に響きわたった・・・。

つづく

文化祭で何やるか話し合います。

和咲

この顔好き!
また見てね!

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