ぬつこ

ただいまー

にーちゃん

おかえりぬっちゃん
ちょっと聞いてほしい話があるんやけど

ぬつこ

ほげ、なんぞい

にーちゃん

この前の仕事での話なんやけどな

以下、回想

にーちゃん

いらっしゃいませ~

いつも通りのレジでの接客業

閑静な住宅街のと立地もよく、客層も老若男女と幅が広い

にーちゃん

足音はするけどお客さんの姿が見えない?

???

ねー、…じゃないよね?

にーちゃん

え、え、え?
なにこれ怖い

聞こえたはずの足音

今にも泣き出しそうな声で話しかけてくる少年

でも、どこにいるのか分からない。お兄ちゃん泣いちゃいそう

そんなことを多分考えていると、レジ台のところから、小さな手が見えたのだ

その手の持ち主である少年は、兄へもう一度同じ質問をした

にーちゃん

???

キッズ

パパじゃないよね?

にーちゃん

え、あ。うん
パパじゃないよ!

キッズ

ほんとに?
ほんとにパパじゃないの?

回想、終了

ぬつこ

ぷっ
いつから子持ちになったん

にーちゃん

なってないから!!!
ってか彼女もいたことないから!!!

ぬつこ

たしかにー!
その少年ってよくお店に来るの?

にーちゃん

ぼちぼちって感じかな
この間来た時は「パパじゃない人だ―」って言われたけどね

ぬつこ

ぷぷぷぷぷぷっ
大体の人パパじゃないから

にーちゃん

まあ、ハイタッチしてバイバイしてくれるとってももかわいいお客さんだったよ

ぬつこ

わしもハイタッチしたいぞ?

にーちゃん

ぬっちゃんのその身長でハイタッチできるかな?

ぱんだ

むしろロータッチって感じ?
にゃははははははははははは

ひろちゃん

チャピ様チャピ様
そのちっちゃいおててではハイタッチはできないですよ?

ぬつこ

まって
皆してそこまで言わなくてよくない?

こうして、今日も一日が終わるのでしたとさ

まとめ、にーちゃんはパパじゃない

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