グスグス……

エイミのセンサーが恵さんの所在を捉えます。それは、ズバリ、この中!

おや、お顔に瞳から……どうされたのですか。

そうやってあなたはいつでも入り込んでくる……なにをしてるかって?

見りゃわかんでしょ……泣いてんのよ。学校でちょっと嫌な事があって。それとも、涙は見たことないって言うの?

エイミは知っています。涙、それは感情の昂ぶりと共に瞳から流れ落ちるものだと。

ふん、そこまで知ってるならほっといてよ。一人になりたい時だってあんの。

エイミは恵さんのお手伝いをしたい――
一人にしてしまうなんて、エイミがいる意味がないじゃないですか――

いらないってば。暇ならテレビでも見てなさいよ。

自分なら何でも手助けして、解決できるって思ってるわけ? 傲慢だよ、そんなの……意地でもウジウジしてやる……

エイミは役立たず……だったら、だったら、

エイミも、一緒に泣きます。どうか、感情を共有させて。

ドロイドは泣けないでしょ……

それでも、泣きます。恵さんとなら、心の奥底へだって遭難するんです。

強情なんだから……好きにしなさいよ。それで気が済むんならね。

……フフン、でも心中はゴメンだわ。どうせなら、ふたりとも生還しないとね。

22 涙:止めどなく、それでもいつかは果てるもの

facebook twitter
pagetop