続きです。

呼吸がうまく出来ていなかったのか、
酸素を送る器具が鼻に取り付けられました。
でも、そんなのにかまっている余裕はありませんでした。

「もう30分もしたら出てくると思いますよ。」
と言われましたが、
その後、何回いきんでも出てくる気配はありませんでした。

1時ごろ、先生が入ってきます。
もうすぐだと呼ばれたのだと思いますが、
それから1時間頑張っても出てくる気配はありません。

1時間半に差し掛かったころ、
先生が「吸引するか」とつぶやきました。

肩が引っかかって出てこれないとのこと。

1時間半経っていましたが、
私の中ではほんの10分ぐらいの時間に感じました。

時計を見ると、2時ごろになっていました。

ある日、かあたんがご飯を作っていると、
はるちんが私の足元にきてこう言いました。

まんにゃ、いた、ねー♡

そっかぁ。いたのね

と、一応答えましたが、
まんにゃって何?

皆さんは何だと思いますか?

かあたんは分かりませんでした。


それから1時間後ぐらい、
テレビを見ていて発覚しました。

はるちん、テレビをつんつんしながら言います。

まんにゃ

そこにいたのは、パンダでした…

はるちん、それパンダだよー

まんにゃとは、パンダのことでした。
なんて難しいクイズ。

その後、パンダを教えていると

パー(手をパー)

ちょっと違うけど、まぁいいか。

ンー

ニャ

パンダ

まんにゃ

…無理でした。


日々、暗号読解の気分のかあたんでした。

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