帯刀 立一

「んじゃ 行ってき~
 たっつん ノルちんの事 よろ」        

その日、立一は急用で出掛ける事になった。


まだ、地球に不慣れなノルを放って置くのは、トラブルになり兼ねない為、島が呼ばれたのである。

島 達己

「さて ノルちゃんと二人きりか…。  いや 悪くないね。」


玄関先から部屋へ戻ると、丁度ノルがリビングへやって来たところだった。


NOL

「シマ? おはよう」              


ノルは、部屋を見回すと立一の姿がない事に気がついたようだ。  


NOL

「ん…
 シマ リューイチを知らないか?」 


島 達己

うーん
何故だか 立一に すごく懐いてるよね


島 達己

「立一なら 出掛けてるよ
 そういえば
 鼠君の姿も見えないようだけど…?」

NOL

「チューは 転送システムの点検を   してる
 しばらく モニタールームに篭ると
 言ってた」

島 達己

「ふーん そうなんだ?」           


これは、ノルと仲良くなる絶好のチャンスだ。 島は、思わず心の中でガッツポーズをした。           

NOL

「シマ?」                


押し黙っていると、不思議に思ったのか、ノルに顔を覗き込まれた。

思わず顔が緩みそうになる。    

島 達己

「あー ごめんごめん」           


島 達己

「そうだな せっかくだし やりたい事
 とかある?」                   

島 達己

「今日は ノルちゃんに付き合うよ」                   


ノルは、少し考えているようだ。                   


ご飯を作る

マッサージする

島 達己

興味がありそうな事でも 提案してみようか

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