明義は家に帰るとLIFEの登録画面にアクセスした

一通り登録を済ませた明義は早速芽衣子のIDを検索した

芽衣子のIDは案外すんなりと見つかった
元々登録者が少ないこともあってか紛らわしいユーザもなかった

ネットアイドルなどといっていたため、どんなことをしているのかと思ったがどうも本格的にやっているわけではなく、ほぼ趣味といった様子だった。

日常的な書き込みが多く、たまに顔を隠した地鶏の画像が上がっているといった様子だった。

明義は芽衣子のアカウントに対してメッセージを送った

少しそっけないかなという気もしたが、どういう呼び方でどのくらいの距離間で行けばいいのか不明故に子の出だしはある意味置きに行った形となった。

明義が学校の課題をしているとスマホの通知がなる
そこには

と記されていた。どうやら名前を記さずとも伝わったようだ。

特筆することがないため、明義はほかに気になるユーザーを探した。

登録者こそ少ないものの、どのユーザーも活動的だなという印象だった。

そう思い明義はスマホから目を離し課題に取り掛かった。

時計の針は12時を指しているような気がしたが、気のせいだということにしておいた。

昌弘が机を叩いて明義に詰め寄る。
クラスメイトも心なしか聞き耳を立ててるような気がする。

嘘は言ってない。
事実を全部しゃべってないだけだ

なんか失礼な納得のされ方をされた気がするが、これ以上は無しを掘り下げられないためにもここを落としどころにするしかなかった。

家に帰った明義はLIFEを開いた。
数人からフォローをされていたのでフォローを返し、やり取りをする。

話のあまり合わない人もいたが、それでも会話をつづけようと向こうも努力しているようで、素直に好感を持った

明義はLIFEで他人とメッセージのやり取りをしている間に寝落ちしてしまった。

明義は母親の声で叩き起こされた。
寝落ちするとどうも目覚めが悪い気がする。時間を確認しようとしてスマホをつけると大量の通知があった

明義は「すみません寝落ちしてました。」とメッセージを送り、ダイニングへ降りていった。

テレビではニュース番組が流れている。
高校生にとってはそれほど興味のあるものではないのだが、朝はニュース番組しか観るものがない

明義は、んーと適当な返事をし学校へ行く準備を始めた。