5月12日

昼休みになると、玄関前のスペースにある購買はたくさんの生徒たちで賑わった。
人気商品はあっという間に売り切れ、人も少なくなってきた頃。
ひときわ騒がしい声がした。

和咲

僕が先に取ったんだよ?
僕のなんだから

赤崎

いやいや、どう考えたってオレが先でしょ

和咲

そんなことないってば!
第一、赤崎ってそういうタイプじゃないじゃん

赤崎

タイプとか関係ねーし
オレは今これが食いたいんだよ

赤崎

それにお前が食ってもあざといだけで、面白みねーんだよ

和先

あ、あざと・・・?!
別に可愛いから食べたいんじゃない!
食べてる僕が可愛いだけなんだから(?)

赤崎

・・・

赤崎

・・・悪い、よくわかんねぇ

和咲

ムググ・・・

大きな声で張り合う二人は取り合いをしていた。

購買特製、とろけるカラメルプリン。
校長の娘が趣味で作っているお菓子の一つで、卵からこだわりの食材選び、食べれば誰の頬も落ちると噂だ。
限定30食のこのプリンは週に2回しか販売されず、その人気たるやいつでも即完売だ。

犬伊

二人とも喧嘩すんなよ

和咲

だって!!

赤崎

だって!!

犬伊

仲良しだなぁ

犬伊

喧嘩するくらいなら、二人で仲良く食べたらいいのに
っていうか俺とにーので半分こするから、譲ってよ

和咲

・・・

赤崎

・・・

二人はおし黙ると顔を見合わせた。
そして購買のおばさんに叫ぶように言った。

和咲

これください!!

赤崎

スプーン二つで!!

そのあと二人でめちゃめちゃ分け合った(喧嘩しながら)。

つづく

尿検査でめっちゃ下ネタ書きたい(書くとは言ってない)

和咲

プリンおいしい!

赤崎

マジやベー!

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