今日は絵美の家で勉強をする予定だった。

だから、俊之はバイトが終わった後、
絵美の家に行く。

しかし二人はセックスがしたかった。

絵美の家でセックスをする訳にはいかない。

そこで予定を変更して、
俊之の家で勉強をしてから、
セックスをしようと企んだ。

そして二人は一緒に俊之の家まで帰って来た。

先ず俊之が勝手口から、家の中に入る。

俊之

ただいま。

俊之の母

あら!?
早いじゃない。
今日は絵美ちゃんチで
勉強をするんじゃなかったの?

俊之の母が丁度、台所に来ていた。

俊之が家に上がり、
続いて絵美が家の中に入って来る。

絵美

こんばんは。

俊之の母

あら、いらっしゃい。

俊之

予定を変更して、
ウチで勉強をしようと思ってね。

絵美

お邪魔します。

絵美が家に上がる。

俊之

今日、絵美、泊まるから。

俊之の母

あんた達、まさか、セックスを
する気じゃないでしょうね!?

俊之

ばれた!?

俊之の母

駄目よ。

俊之

何でだよ!?

俊之の母

ウチに居るのは、
あなた達だけじゃないのよ。
私、この間、眠れなかったんだからね。

絵美

ごめんなさい。

俊之の母

いいのよ。
済んだ事はもう、ね。
だけど、今後は駄目だからね。

俊之

そりゃ、ねぇよー。

俊之の母

そんなにしたいんだったら、
ホテルへ行ってしなさい。

俊之

ホテルって言ったって、
タダじゃないんだからさ~。

俊之の母

何を言っているの。
あんた、アルバイトを
しているんだから、
それくらいは何とかなるでしょう。

俊之

そんな事を言ったってさ~。

俊之の母

取り敢えず、今日の分は
私が出してあげるわ。

俊之

本当!?

俊之の母

その代わり、次からは
自分達で何とかしなさい。

そう言いながら、
俊之の母は財布から五千円札を出した。

俊之

さんきゅ~。

俊之は母の手から五千円札を毟り取る。

俊之の母

まったく。

俊之

だってさ~。

絵美

ありがとうございます。

俊之

それじゃ、先ずは勉強、勉強。

そして二人はリビングを通り抜けて、
階段を上り、俊之の部屋へ行く。

俊之の部屋に来ると、
いつもの様に俊之はベッドに腰を下ろし、
絵美はテーブルを挟んだ向かいに座った。

俊之

今日はHをすんの、止めようか?

絵美

どうして?

俊之

だって、今からホテルへ行くのは
面倒だし、そうすると明日は早いから、
勉強をする時間も無くなっちゃうし。

絵美

私はその方がいいかもしれない。

俊之

そんな事を言うなよな~。
もっと、ゆっくり出来る時にしようぜ。

絵美

俊君がそう言うなら、
私はそれでもいいよ。

俊之

よし!
じゃあ、決まりな。

絵美

うん。

俊之

でも、だったら、絵美んチに
泊まれば良かったかな。

絵美

そうだね~。
明日、何時に起きるの?

俊之

四時に絵美んチへ行けばいいから、
三時半くらいかな。

絵美

そんなに早起きをするの?

俊之

絵美はもっと寝ていてもいいよ。

絵美

えー。

俊之

何だよ!?

絵美

だって、起きた時、
隣に俊君が居ないと寂しいんだよ。

俊之

そんなもん、仕方がないじゃん。

絵美

自分の家なら、それで当たり前だけど、
俊君チで寂しいのは嫌なんだ。

俊之

そんなに寂しいの?

絵美

うん。
この間、本当にすごく
寂しかったんだよ。

俊之

そっか、ごめんな。
じゃあ、明日は一緒に
早起きをする?

絵美

俊君の意地悪。

俊之

どっちが意地悪なんだよ。

絵美

えへへ。

俊之

どっちみち、絵美は明日、
ウチに居るんだろ!?

絵美

でも、一度、帰らないと、
いけないかな。

俊之

そうなんだ。

絵美

色々と持ってくるものがあるから。

俊之

そんじゃ、まあ、
俺が起きた時に絵美も起きたら、
一緒に帰ればいいじゃん。

絵美

うん。
じゃあ、私が起きなかったら?

俊之

起こさないで出掛ける。

絵美

ひど~い。

俊之

起こして欲しいなら起こすけど。

絵美

うーん。
そんな事を言われても
分かんないよ。

俊之

ははは。
じゃあ、もう明日に
賭けるしかないじゃん。

絵美

うーん。

俊之

もう、諦めなって。

絵美

そんな事を言ったって~。

俊之

それより、もうすぐ
夏休みが終わっちゃうんだぜ。

絵美

そういえば、そうだね。

俊之

今年の夏休みは
本当に楽しかったな。

絵美

私は今までで一番、
楽しかったかな。

俊之

俺も今までで一番かな~。

絵美

俊君、クロールが
出来ないのが可笑しかった。

俊之

それは言うなよな~。

絵美

だって、可笑しかったんだもん。

俊之

そういう事を言うなら、
絵美だってジェットコースターで、
凄い顔をしたところを
写真に撮られていたじゃん。

絵美

それは、もう忘れてよ~。

俊之

あはは。
それより、あれ、は参ったよな。

絵美

あれ、ね。

俊之

目の前で始めちゃうんだもんな。

絵美

本当にびっくりした。

俊之

目のやり場に困るってかさ。

絵美

うん。

俊之

でも、見ちゃうんだよね。

絵美

うん。

俊之

もう二度と見れないんだろうな。

絵美

そうだね~。

俊之

シロイルカのチンチン。

絵美

あはは。

俊之

来年はさ~。

絵美

何?

俊之

沖縄にでも行かない?

絵美

え~!?

俊之

嫌?

絵美

そうじゃなくて、
いきなりだったから、
びっくりしちゃって。

俊之

そか。
ウチの親戚が沖縄に居てさ~。

絵美

そうなんだ。

俊之

俺が絵美を連れて行けば、
絶対に歓迎をしてくれるはず。

絵美

そっか~。

俊之

だから、来年は沖縄に行こう。

絵美

分かった。

俊之

今から、ちゃんと計画を立てて、
お金を貯めていけば行けると思うんだ。

絵美

う~ん。
一年あれば、何とかなるかな。

俊之

そんじゃ、そろそろ勉強をしないと。

俊之はベッドから降りて、
ベッドとテーブルの間に座った。

そして二人は零時過ぎまで勉強をする。

その後に二人で一緒にベッドで寝た。

俊之は早起きをしなければならなかったが、
絵美が寝付くまで絵美の寝顔を優しく見守る。

幾らもしない内に絵美は寝息をたて始めた。

そして俊之も眠りにつく。

俊之は明日、絵美の父と釣りに行く予定だ。

絵美は絵美の母と俊之の母との三人で、
お菓子作りをする予定でいた。

そして俊之達が釣りを終え帰って来てから、
俊之の家で皆で夕食を共にする。

夏休み最後の日曜日を俊之、絵美、
そして二人の家族の皆で楽しもうとしていた。

エピソード16/H禁止令

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