どうしてこんなことに


こんなはずではなかった


あの小娘のせいですべて狂った


あれさえいなければ


あの男をいい駒にできた



これでは私の悲願は叶わない。

出てこい魔女!!

この村から出ていけ!!

お母さん、、こわいよ、、、

大丈夫よ、シェミーは私が守るわ。

ほら今日はもう寝なさい

こわいこわいサタン様が来るわよ~

うん!

どんな困難にも負けることが無かった母。


とても優しかった、とても強かった。


父が戦争で死んでも、魔女呼ばわりされようと


母はいつも明るかった。


そんな母が大好きだった。

それも長くは続かなかった。


母に頼まれ薬草をとって来た帰りだった。


家が燃えていた。


そして周りには汚物を見るかのような目をした村人たちだった。


幼い私でも理解はできた。


母が殺された。

……………………

ただひたすら憎かった。


彼らは存在しないものを恐れ、擦り付け、大事なものを奪った。


だから私は取り返す。母を。


魔術によって。どのような手段を用いろうとも。


そして村人が恐れた本物の魔女になり


報復する。

そのために私は≪Hastur≫に仕える。



私のすべては彼の物、彼が復活すれば他に願う物なんてない。



それだけが私の悲願。ただ一つの願い……?

………!

ちょっと道を開けてくれるかしら

エビット。

はは、その体で虚勢を張るとはさすが魔女だ。

冷やかし?私は急いでるの。邪魔しないで。

そういうとシェミーは彼を過ぎ去ろうとする。

しかし同時に触手が彼女を貫いていた。

な…んで……?!

悪いが君にはもう勝ち筋はない。
よって進行のためにここで敗退してもらう。

……そ……んな……

…まだ…なにも……叶って…ないのに…

その場で彼女は倒れる。

その顔はまるで人形のように美しく、老いることを知らないようだ。

ああ、悲しきかな魔女よ。
矛盾に気づかず、何一つ満たせなかった魔女よ

喜べ、そなたの人生は我が主の一興となった。

さあ、他の者はどのような物を見せてくれるのかな?

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