昔、昔あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。子供のない二人は毎日子供が授かるよう神様に祈っていました。
昔、昔あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。子供のない二人は毎日子供が授かるよう神様に祈っていました。
神様、どうか私たちに子供を授けてください。
どんな小さな子供でも構いません。
ある日のことです。驚いたことに、二人に小さな赤ん坊が授かりました、背の高さ一寸にも満たない男の子です。さっそく一寸法師と名付けました。二人は宝物のように育てました。一寸法師はたくましい頭のいい子供になりました。
一寸法師でーす!!
おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。すると大きな桃が流れてきました。
なんと大きな桃じゃろう!家に持って帰ろう。
とおばあさんは背中に担いで帰って行きました。
桃を切ろうとすると、桃から大きな赤ん坊が出てきました。
おっとたまげた。
二人は驚いたけれども、とても幸せでした。
何という名前にしましょうか。
桃から生まれたから、桃太郎というのはどうだろう。
それがいい。
桃太郎はあっと言う間に大きくなり、立派な優しい男の子になりました。
桃太郎でーす!
おじいさんは山で竹を切ってかごやざるを作って暮らしていました。
ある日のことです。いつものように竹林に行くと、光っている竹が一本ありました。切ってみると何と女の赤ん坊が入っていました。おじいさんとおばあさんには普通に生まれた子供がなかったので・・・
かぐや姫
と名づけて育てることにしました。それからというもの竹を切りに行く度に、おじいさんは竹の中にお金を見つけお金持ちになりました。
赤ん坊はすくすくと育ち、とても美しい娘になりました。
かぐや姫でーす!!
ある日のことです。桃太郎はおじいさんとおばあさんに言いました。
鬼ケ島に悪い鬼が住んでいると聞きました。
時々村に来て悪いことをするのでみんな困っている。
とおじいさんが言いました。
それでは私が行って退治しましょう。おかあさん、きび団子を作って下さい。
おばあさんはとてもおいしい日本一のきび団子を作りました。桃太郎は腰の袋に入れるとさっそく鬼ケ島に向けて旅立とうとしました!!
一寸法師は、ある日こう言いました。
おじいさん、おばあさん、私に針と藁とおわんと箸を下さい。
一体どうする気ですか。
とおばあさん。
針は剣、藁はさや、おわんは船、箸はかいです。都に行って武士になるつもりです。
一寸法師は都へと向かおうとしました!!
かぐや姫は、月を見るたびに悲しそうな顔をしていました。
どうしてそんなに悲しそうな顔をしているのですか。
とおじいさん。
実は私は月で生まれ、11月15日の夜、月に帰らなければなりません。お迎えがまいります。
そんな馬鹿な。
とおじいさんは戸惑いました。
と、ここで…何やらおばあさんが…
お前たちいい加減にしなさい!!
と、全員にブチ切れました!!
あんた達が好き勝手に行動したらお話が一つにまとまらないじゃないか!!
あんた達ももういい歳なんだから少しは空気を読んだらどうなんだい!!
ごめんなさい・・・
すみません・・・
許してください・・・
おばあさんの言うとおりだ!みんなで話し合ってどこに行くか決めなさい!!
わしとおばあさんがいたずらタヌキを捕まえてくるまでに決めておくのじゃよ!!
おじいさんとおばあさんは、いたずらたぬきにいつも悩まされていました。おじいさんはがまんでいなくなり捕まえることにしました。
おじいさんは見事たぬきを捕まえましたが、ずるがしこい狸はおばあさんをだまして縄をほどかせました。
おばあさん、もういたずらは二度としませんから、縄をほどいてください。
おや、そうかい!反省したのかい!!
しかし、縄をほどいてもらうと、たぬきはおばあさんに飛び掛かっていきました。
ばかめ!
とうとうおばあさんは死んでしまいました!!