それから、ほとんど毎日ゆるゆるとLINEのやりとりは続けられた。
こまめに返す方では無いし、
すぐに返事が来るわけでは無いけれど、
本当になんでも無い話が続く。
使っているスタンプが可愛いとか、
二人とも趣味がカラオケだとか、
小林さんの地元はここらではなく、
大学に通うために一人暮らしをしているだとか、
外国語学部のドイツ語を専攻しているだとか、
いろんなことを、私は知っていった。
小林さんと連絡を取っていることを詩織にいうことはなかった。
何を言われるかわから無いし、
なんとなく、気がひけてしまったから。
それに、