ある年、国内で男が2人、スパイとして拘束された。
男たちは最初は無実を訴えていたが、突然人が変わったように嗤いだした。

そして、揃って「全部神様の悪戯だ」と叫び、そのまま仲良く舌を切った。


これを機に、私たちは十国の人間を警戒し始めた。
彼が暮らす国を…………

ソール・グルナディエ

きゃああああああああああああああああ!!!!

榊 風音

あの……ちょっと?

水男殿、何かあったか?

榊 風音

いや、なんでもない!

そうか、分かった

榊 風音

………………ふぅ、行ったか

榊 風音

ようやく、二人きりになれましたね♪

ソール・グルナディエ

紛らわしい言い方止めてくれないか!?

榊 風音

でも、本音ですよ?

ソール・グルナディエ

余計始末が悪いわ!!

榊 風音

貴方にはお礼が言いたくてここに来たんです

ソール・グルナディエ

お礼だと?

榊 風音

ええ。貴方が土人形を倒してくれたおかげで、あの村は救われました。感謝しています

ソール・グルナディエ

気にするな。あの村の者には借りがあったからな

ソール・グルナディエ

ところで、貴様はあの村の者か?見たことがないが

榊 風音

いいえ。私は王都の人間です

榊 風音

十国軍の副将軍、とでもいいましょうか

ソール・グルナディエ

副将軍!?

ソール・グルナディエ

仮にも副将軍が、こんなところで油を売ってていいのか?

榊 風音

まぁ、副将軍というのはほとんど名ばかりで、僕は偵察とかの方が多いんですが

ソール・グルナディエ

偵察?

榊 風音

はい、ですから、僕がここにいるのも立派な仕事なんですよ

榊 風音

ディスナティの間諜さん

ソール・グルナディエ

なっ!?

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