4月28日

昨日はにーのに甘いものを無理やり我慢させてみたけれど、反動でものすぎい勢いで甘いものを食べていた。
相当不機嫌になっていたのか、甘いものを食べた後もにーのは少し怒っていた。

犬伊

甘いものの恨みは怖い・・・

新乃

・・・

日をまたいでも怒っているにーののご機嫌をとるため、甘いものをおごってあげることにした。

アマコさん

お待たせいたしました
春ベリーパフェでございます

※画像はイメージです

にーのの前にコトリと置かれたパフェは、苺やブルーベリーの乗った鮮やかな色合いが春めいた可愛らしいスイーツだった。

新乃

・・・

犬伊

待ってにーの

新乃

・・・

早速食べようとするにーのからスプーンを取り上げると、すごい形相で俺を見た。
俺は慌ててスプーンで一口すくい、にーのに差し出す。

犬伊

食べさせてあげる

新乃

・・・

新乃

・・・

にーのは少しだけ考えて、おずおずと口を開く。
そこにスプーンを差し出すと、一口を口に含んだ。

新乃

・・・

新乃

・・・

犬伊

美味しい?
にーの

新乃

・・・

もぐもぐしながら嬉しそうに頷くにーの。
にーのが自分で食べるとほとんど飲むみたいにして食べてしまう。
そのせいで大して味わえないで、量がけが増えてしまう。
それを俺がこうして一口ずつあげるとしっかりと味わって食べるから、お腹も心もきちんと満足できるんじゃないかな。

新乃

・・・

犬伊

幸せそうに食べてるにーの見てると、俺まで幸せな気分なんだよな

新乃

・・・

犬伊

甘いの大好きだね、にーの
はい、あーん

新乃

・・・

新乃

・・・

犬伊

はい
満足した?

新乃

・・・

パフェを一つ食べきったところで聞くと、にーのは頷く。
どうやら作戦は成功したようだ。

犬伊

俺が今度から食べさせてあげるよ
そしたらきっと、にーのも美味しく味わえるよ?

新乃

・・・

新乃

・・・

新乃

・・・

俺の提案にびっくりしたみたいだけど、美味しく味わえたことを思ったのか、こくんと頷いた。
これからにーのが食べたい甘いもの、俺が食べさせてあげよう。
甘いのぜんぶ、きみのものだから。

つづく

ついにタイトル回収をして、ここから本編だとでもいうのか・・・?

アマコさん

また見てどうぞ

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